2013年12月12日

HP『細水長流』をリニューアル

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私自身のHPでもある『細水長流』を12月にリニューアルしました。
 アドレスはhttp://mdfujita.jp/ です。

 いろいろ自分がやってきたことを整理しているのですが、質問されることも多いのでまとめておきました。

 もし良かったのぞいてみてください。


 
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2013年12月01日

経営者.マガジン 2013年12月号

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 上海エリアに進出する日系企業6500社の経営者をつなぎ、経営アイデアを伝える情報誌ということで、『経営者.マガジン』の溝口編集長から取材を受け、いろいろお話させていただきました。

 中国伝統医学の医師として仕事をしている日本人として、なぜこの世界に入ったのか、そしてこちらで医師となるまでの道のりについてお話させていただきました。

 日本漢方とはまた違った発展をしている中国の中医学について、少しでも理解を深めて頂けたらと思いました。 

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2013年11月08日

連載 Look上海 2013年11月号 「無駄のないみかん」

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 秋も深まり、すっかりミカンの季節になりました。中医学でもミカンは生薬としてあらゆる部位を使います。ミカンの身は食べてしまうとして、ミカンの皮、種、スジ、葉っぱまでどれも重要な効能があります。

 上海はミカンの産地でもあります。

 ぜひ食べてみたいものですね。

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2013年10月31日

『週刊朝日』9月20日号 中国の食の安全について

 私自身も上海生活が長いこともあり、世間で中国の食の安全が騒がれるかなり前から、中国の食の安全問題についてブログなどで書いてきました。現地の新聞ではかなり以前から取り扱われていて、現地生活者は注意してきました。近年は中国ニュースを飜訳して掲載するサイトも増えたおかげで、日本のニュースでも広く取り扱われるようになったと思います。

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 そんななか、『週刊朝日』の9月20日号の「中国猛毒食品事件 ワースト50」と題した記事で、ライターさんからのインタビューを受け、私自身のコメントが少し掲載されていました。

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 日本にいる日本人からみると、日本へ輸入されてくる中国産食材の不安感はとっても大きく、絶対買わないと言う人も多いはず。そりゃそうだと思います。

 まず日本の基準を満たして農作物を作るというのは大変なことで、我々が中国の市場で買うような不格好で虫食いの野菜ではまずムリでしょう。そうした本来の農産物との矛盾とコストと大量生産への圧力が高まると、少しでも見栄え良く、高く売れるようにいろいろ小細工することになってしまうようにも思います。

 結局、どこにいても他人に食べるものを頼っている限り、様々な問題を回避することは難しい。となると、中国のように食に対するリスクがある国で暮らしている以上、出来るだけシンプルで新鮮な食材で、シンプルな料理を食べることが大前提になります。さらに、なるべく地元産やその近郊で、生産者の顔が見えるような食材を買うことが大切です。私自身、中国の農家のお宅によくお邪魔しますが、大抵出荷用と自宅用を分けています。そこからも、出荷されている野菜がどういう状態になっているかが分かるかと思います。

 もっと簡単な対策は、コンビニやスーパーなどのいわゆる「お総菜」を食べないようにし、外食は極力しないようにすること。ペットボトルに入っている飲み物もお茶やお水を含めてなるべく飲まないようにする。マイボトルを携帯しましょう。お菓子類や加工食品はなるべく買わない。これは大前提です。そして、野菜などは素材そのものの味が美味しいモノを買うことだと思います。中国の一般的なスーパーで売られている普通の野菜は、はっきりいって美味しくないです。一方で、上海でも市場にいくと、農家直送の地産地消コーナーもあり、そうしたところの野菜も利用することがあります。鮮度が大切ですからね。(中国人は結構拘っていると思います。)

 ちなみに肉類は、例えば豚肉だったらすくなくとも「精気神」や「愛森」のように大手スーパーのブランド肉を買うようにする。間違っても市場では豚肉を買わない方が無難だと思います。最近では、カルフールで売られているブランド肉でも美味しいものは手に入ります。また、地元上海の人たちがあまり食べない牛肉などは私はなるべく食べないようにはしています。代わりに上海の特産の一つである山羊などは食べることはありますが。結局は、色々な食材を少量で多種多様に活用しリスクを分散させることが大切です。

 冗談のような話ですが、最近、地方都市では豚肉の値段が上がっていて、宴会などで大量に必要なときは、上海まで買いに来る人もいるという話を聞きました。地方では、農家が飼育している豚もあるのですが、コスト的には割が合わなくなっているのだそうです。

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 上海にきてから、上海人の妻も含めて、貝類は食べなくなりましたね。15年ほど前、生牡蠣で食あたりになったこともあります。なにかと問題の指摘されているエビも頻度が減りました。最近は、知り合いが淡水魚や海水魚を養殖しだし、そこから魚が来ることも増えました。また、市場では鮮度の良い魚が手に入れば買うこともあります。でもタイミングが大切です。

 話のレベルは違っても、ちょうど日本でも関西の某有名ホテルで食品偽装問題が明るみになったりと、外食産業や食材に対する消費者の目は日に日に厳しくなってくるのではないでしょうか。これまでは言葉のカラクリでなんとかなるという問題もあったと思います。逆に、日本だから安心というのもまたおかしい話しだと思います。

 中国では、自分たち自身で注意することで、日本に居るとき以上に少しでも安全で美味しい食材を手に入れる努力をしたいところですね。相手が大量生産でやってくる限り、消費者の地道な努力しかないと思います。やっぱりラクは出来ないんです。

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2013年10月21日

中国の高齢化問題へ次の一手は

いまさらといったテーマなのですが、でもやはり触れないわけにはいけません。

 1999年にすでに高齢化社会に突入した中国で、すでに60歳以上人口が1.94億人になり、さらに80歳以上人口も2200万人にまで増えています。とくに、上海は高齢化のスピードがもっとも速い都市となっています。

 ただ、日本と違って厄介なのは、高齢者が決して経済的に豊かではないという点です。貧困や低所得者に属する高齢者は2300万人いるだけでなく、2000年のデータでは、60歳以上人口のGDPは3976米ドルに過ぎず、これは日本の1970年の60歳以上人口のGDP11579米ドルにも全然届きません。
 一方で核家族化のスピードも速く、中国の世帯人口は1982年の平均4.4人から2005年は平均3.3人となっており、政府が目指す家庭での老後が実質不可能な状態になりつつあります。
 では、老人ホームなどの施設が増えたかというと、中国全国では2012年現在で4万4000箇所ほどしかなく、利用している高齢者の数は293.6万人で老人人口の1.5%ほどにすぎません。上海でもまだまだ不足状態で、第12次五カ年計画で大型総合病院30箇所に相当する2.5万床の老人養護施設を作る計画ですが、そう簡単なことではないでしょう。しかも施設があっても、サービスがまだまだ追いついていないだけでなく、関連する人材の育成も追いついておらず、例えば養老看護員の資格を取得できているスタッフの数も全体の三分の一にも満たないのだそうです。ましてや、医師や看護師などの医療関係者の配属となるともっと困難となるでしょう。


 というのも、実は今年から上海でシニアケアサービスの会社で中医学に関する顧問として関わり、上海地元の高齢化社会の問題を研究するようになりました。今回、私が関わっているのは中国語で夕悦頤養服務機構(JOYWAY SENIOR CARE SERVICE)と呼ばれる中国系の会社で、主に富裕層を対象としたケアサービスを行っています。

 最近、中国企業でこうしたサービスに進出・投資するところが増えてきています。政府が後押ししているのも関係がありますが、ある程度業績をあげた会社が、今度は単なる金儲けではなく、社会貢献できることを探し始めているようです。

 この会社でもすでにいろいろ取り組みを行っていて、たとえば安全で健康的なケータリングサービスもその一環です。
 食材を吟味するだけでなく、栄養学的にも中医学の薬膳的にもかなったメニューの開発を行っていました。しかも、アツアツにこだわった宅配サービスまで行っています。様々なニーズに答えられるようなサービスも今求められているのです。

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 これからも、日本人として上海の社会に貢献できる何かを常に探し出したいと思っています。


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2013年10月04日

連載 Look上海 2013年10月号 レンコンの季節

 10月8日は寒露、10月23日は霜降です。霜降は、秋で最後の節気になりいよいよ冬に突入していきます。
 今回は秋の食材として、上海エリアでお馴染みのレンコンについて、中医学的な観点から書いてみました。

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 レンコンは蓮の根っこのわけですが、植物全体としてもとても重宝な生薬です。身の回りの植物が薬材として頻繁に使われるのが中医学の特徴でもあります。


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2013年09月23日

連載 LOOK上海 2013年9月号 冬瓜(とうがん)

 上海市内の日本料理屋などで無料配付されているフリーペーパー「LOOK上海」の依頼をうけて、毎月気軽な読み物として中医学の生薬にまつわるお話を「中医探訪」というタイトルで書いています。なかなか雑誌が見当たらないという声もあり、もし過去のバックナンバーをよんでみたいという方がおられましたら診察室にありますので診察時にでもおっしゃってください。

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 夏の食材の代表選手ともいえる冬瓜。生薬としても便利な食材ですし、台湾では冬瓜茶をつくって飲む習慣がありますね。冬瓜は皮と種を生薬として使いますが、その果肉の活用となると冬瓜茶となります。

 夏といえば瓜類をよく食しますが、考えてみれば西瓜やメロンも薬材になります。ただ、立秋をすぎると食べないようにと言われることが多いみたいです。


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2013年09月15日

第3回日本中医学会「少子化問題を解決する中医学」(2日目)

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 学会2日目も盛りだくさん。

 いくつか興味深かったのが、韓国の韓国伝統医学を使った不妊治療の思考方法。「元植韓医医院の李鐘安医院長の調経種珠湯を使った子宮発育不全型・卵巣機能欠落型 不妊症治療の臨床報告では、韓国医学での考え方を紹介されましたが、中医学との共通点も多く、また私達が日頃臨床でも実践しており、とても親近感を感じました。東京医科歯科大学の別府正志先生は、中国の婦人科の大家である夏桂成先生の月経周期調整法による中医学による不妊治療の考え方を紹介されました。この方法は、我々が現在勉強している中医学婦人科の教科書でも登場するようになっていて、とてもメジャーになりつつあります。

 また、第2部のシンポジウムでは富士ニコニコクリニックの渡辺善一郎先生による成長発育中の小児疾患には中医学をということで、日本における小児科での漢方エキスの活用についてのお話。アトピー性皮膚炎を含む、アレルギー疾患の問題や高熱などの急病で漢方は積極的に活用されるべきであると思うし、実際富士東小児初期救急センターでの急病患者の大多数が軽症ウイルス感染症であるので、90%以上で漢方エキスが使われているようです。さらに、女性だけでなく、子供にも増えている小児冷え性の問題でも、中医学的な養生の考え方や生活習慣の改善が必要であるということでした。もっともだと思います。
 日本語が非常に堪能な韓国嘉泉大学韓医科大学小児科の金英信教授の「子育ての韓医学」では、韓国と日本との子育てに対する概念の違いをはじめ、韓国では出産後に健康な子供に対して1歳から年に1回歳の数にあわせて鹿の角をいれた生薬を服用させるという習慣があるそうで、興味深かったです。
 小児神経症の鍼灸治療を話されたのは郭中医鍼灸院の郭珍先生。私自身も、鍼灸と生薬併用で、小児の睡眠障害や恐怖・不安、チック、食欲不振、夜尿症、頭痛、腹痛などでつかっており、とても共感できるところがありました。

 最後に第3部のシンポジウムでは妊娠中における漢方薬の応用について、福田病院の河上祥一先生からのお話で、とくに流産リスクが高まる発熱患者に対して、漢方エキス剤を導入することで解熱スピードをあげることなどで成果が上がってきているようです。もちろん、妊娠中の悪阻や便秘でも生薬は使われており、その応用範囲が広いことがわかります。最後は、イスクラ産業株式会社の陳 志清先生による補腎健脾による流産対策のお話。一般に、胎漏や胎動不安と呼ばれる切迫流産や、滑胎とよばれる習慣性流産では、腎虚・脾虚の問題を考えることが一般的ですが、ただ体質にあわせて少量の活血化瘀や清熱解毒も必要となることがあります。流産防止の予防のためにも、漢方薬や中医薬がもう少し使われてもいいのではないかと思いました。

 質疑応答の中で、麦芽の断乳における活用法が出ていましたが、これは私もかなり経験があります。中国では早期断乳を希望するお母さんが多いので、使わないといけないというのが現状です。また、別府先生はPRL血症で使われるという話をされておられましたが、これも納得がいきます。

 日本でも中医学を実践される先生方が増えてきています。そういう先生方が交流できる場として、日本中医学会の輪が今後も広がっていくことを期待します。

 台風が心配されましたが、なんとか今の段階では大変なことにはならず、その足で横浜へ。我が上海中医薬大学の大先輩で、中医薬局の桂元堂を経営されている宮原先生と会食。

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 横浜のとても美味しいドイツ料理のお店「プーシェル」に連れて頂きました。ソーセージを含む肉料理はすべて自家製とかで、中には沢山の賞が掲げられていました。

 台風接近のこともあり、ちょっとバタバタしましたが、いろいろお話を伺えてよかったです。



8月〜9月の日本出張予定
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2013年09月14日

第3回日本中医学会「少子化問題を解決する中医学」(1日目)

 今回の出張の2つめの大イベントです。

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(都内で唯一みられた中秋節関係の食べ物)

 それは日本の中医学をやっておられる先生方が集まる第三回日本中医医学会の学術総会に参加することです。知り合いの先生方も多く参加され、貴重な講演を聴くことができるので、勉強のためにもなるべく参加するようにしています。ただ、日本温泉学会と引っかかることが多くて皆勤とはなっていないのですが。

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 今回のテーマは「少子化問題を解決する中医学」ということで、少子化の中で中医学が果たせる役割について討論しました。

 不妊治療で中医学を使うのはいまや徐々にメジャーになりつつありますが、さらには小児科分野でも中医学は大活躍します。今回の学会では、台湾と韓国からも専門家がこられ、各国の事情を知る上でもなかなか貴重な情報を得ました。

 会頭講演は熊本の吉冨誠先生による「少子化問題を解決する中医学」、招待講演では北京の日中友好病院中医心腎内科の杜金行教授がお話になっております。腎臓内科に関しては、私の専門でもあり興味深く拝聴しました。

 恒例となっている科学の見地から中医学を検証する日本大学の酒谷薫先生のシンポジウム「自然治癒力を科学する」のテーマでは、祈りの研究で私にとっては強烈な印象を与えて下さった東京女子医大の阿岸鉄三先生、ホメオパシーでお馴染みの川嶋朗先生、「プラセボ効果の要因解析からわかること」で話された慶応技術大学の中島恵美先生、そして前頭前野と陰陽の関係を話された日本大学の酒谷薫先生は、ストレス反応とリラクゼーション効果に対する前頭前野の役割についてとても興味深い実験結果を発表されました。

 夜は上野精養軒にて懇親会へ突入。シューマイの崎陽軒とは違うんですよね。(^▽^)

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(懇親会)

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(2次会)

 七夕のように、年に1回しか会えない先生方もおられるので大変有意義な会になったと思います。台湾から来られた台北市中医師公会の曹永昌理事長とも再会。台北の中医師が属する、医師会のような組織のトップです。2日目の講演では、台湾医療保険について話されました。

 大阪から来られた緑川クリニックの緑川先生ともお会いできましたし、東洋医学学会でお馴染みの先生方とも交流を深めることができました。この学会は医師だけでなく、薬剤師や鍼灸師の先生方も多いので、幅広い横の繋がりは大切だと思いました。

 そう、今回も本当に衝撃的な出会いが沢山!



8月〜9月の日本出張予定
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2013年09月13日

アイディア創出のための中医学(東京での講演)

 9月14日は今回の出張メイン。昨日いってきた東京スカイツリーの袂の東京墨田区にある某会社で講演させていただきました。とても大きな会場で、200人ぐらいが入る場所での講演は、実は以前の上海日本人学校での講演以来のこと。

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 事前に頂いた写真からイメージしていたのですが、そこに本当に沢山の方がこられました。ありがとうございました。

 実は、この日講演前に会社の博物館も見学させていただきました。

 創業者の石けんに対する深い探求心に感心させられ、当時から高級品として上海や香港にも輸出されたということでした。歴史の流れに乗ってうまく解説されていて、企業が社会に与える影響の大きさは多大なものです。

 そして、石けんだけでなく、建設関係などちょっと意外な分野でも使われる製品があるとかで、こちらも驚きました。化粧品のコーナーでは、私自身の髪の毛や皮膚のチェックをしてもらったら、これが結構好成績で、ひょっとして中医学のパワー?とか思ってしまいました。(^_^) この企業博物館には社会見学などで来られる学校もあるそうです。

 お話は、事前に行われた質問事項にのっとって構成してみました。広い分野の研究所から来られている方が多いだけに多種多様の質問事項。残念ながら今回は1時間半しか時間がないので、あまり深く掘り下げることはできませんでしたが、なにかヒントを掴んで頂けたらと思ってお話しさせていただきました。幸い、講演後もたくさんの質疑応答をいただきました。

 この会社は、中国とも長いビジネスの経験と歴史をもっておられますが、その中で最近では紙おむつが大変なことになっているということ。日本国内向けの紙おむつ販売に影響を与えるほどの需要が出ているのだそうです。
 そういえば、私の上海人の友達からも、日本でオムツを買ってきて欲しいという依頼があることもあります。オムツでさえ、Made in Japanがいいのだそうです。よ〜く分かります。

 企業が新しいモノを作り出すとき、往々にしてそのヒントは様々な出会いや「縁」の中にあったりするのです。そのために微力ながらでも中医学が貢献でき、人々の暮らしを少しでもよく出来るのなら、それはとても素晴らしいことだと思います。

 そういえば、私も時々進路を決めないといけない受験生の患者さんにお話しするのですが、志望校を決めるまでの間に、頭の中で考えるだけでなく、時間が許す限り色々な人生の先輩にあったり、講演会を聞きに行ったりしてほしいと思います。

 今回は関係者の皆様に大変お世話になりました。

 本当にありがとうございました!



8月〜9月の日本出張予定
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2013年09月12日

連載 中医臨床 2013年9月号 暑さを乗り切る中医学の智恵

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 季刊『中医臨床』に毎号書いている連載「未病を治す智恵」での今月のテーマは「暑さを乗り切る中医学の智恵」です。

 残暑が厳しい上海ですが、中医学など伝統医学を応用したさまざまな生活習慣がのこっています。記録的な猛暑だった今年の上海で、その中のいくつかを紹介しました。

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2013年09月06日

『それでも私たちが中国に住む理由』

 9月6日に、在中日本人108人で書き上げた『それでも私達が上海に住む理由』の上海チームによる出版記念のお祝い会が、思南路にあるイタリアン「Q Italian&Wine」で開催されました。北京チームではすでにお祝い会が開催されていたようですが、上海チームからは報道関係者も含めて39人が参加したとのこと。どの方も中国歴が長く、様々な経験を積んでおられる方ばかりで、とても興味深く交流を深めることができました。

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 この本は、私も最近やっと手元に届いたのですが、外感も内容もとっても厚みのある本に仕上がっていて、とても嬉しかったです。結構売れているようで、すでに第三刷の印刷に入っているとか。よかったです。

 私は「ここに中医学がある限り」のタイトルで執筆に参加しております。近年の日本国内の状況を見てみると、日中関係にフタをしてしまいたいような話をよく耳にしますが、そんな中でも、日々着々と過ごしている我々がいることを、少しでも知ってもらえたらと思いで書きました。

 いずれにしろ、私の職場である中医クリニックでは、日本人は私一人だけですし、患者さんも地元中国の方が少なくなく、それでも日々日本人であることを意識して生活する必要もそうありません。中国の中医学を日本人の医師が診察しているというのは、ちょっと変に見えるかも知れませんが、日本人だからこそ気がつくことがいろいろあるのもまた事実だと思います。

 私の妻方の親族は、中国全国におりますが、どんなときにでも連絡を取り合っていて、むしろ日本の私の親せきより距離感が近いぐらいです。政治やマスコミ報道を抜きにすると、格段変わったことのない私自身の日中関係ですが、でもそうした地道な関係が、きっと将来大きく実を結ぶだろうと私は確信しています。

 なかなか普段耳にできないエピソードがぎっしり詰まっておりますので、ぜひお読み頂けたらと思います。

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 実は、この上海でのお祝い会では、特別ゲストとして参加された陳祖恩教授の横に偶然にも座らせていただきました。以前からぜひ一度お会いしたかった先生で、戦前を中心に上海にいる日本人の研究に著作も多いです。そのなかで、戦前は上海の人口が400万人程度で、10万人もいた在上海日本人のことに触れられ、いまの2400万人の人口と比較すると、その桁違いの多さに驚かされます。


 今後も、中国人との国際結婚が増えるでしょうし、1日何十往復も飛んでいる日中間の航空便のことを考えると、とてもフタをできるような状態ではないことは確かです。相互理解を深めるためにも、少しでもこの本が役立てばよいと思っています。

 最後に、「Q Italian&Wine」のスタッフの皆様ありがとうございました。最後に出て来たパスタがとっても美味しかったです!
 




8月〜9月の日本出張予定
 
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2013年08月30日

奈良県天川村×中国伝統医学・ヨガ

 まだまだ残暑の厳しかった時期。しかし、奈良の吉野・大峰山の山奥の朝夕はむしろ寒いぐらいでした。

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 8月30日は、奈良県天川村洞川で、天川村×中国伝統医学・ヨガをテーマに講演してきました。主催は、洞川が大好きな人たちで集う洞(ほら)の会で、同時に天川村の龍泉寺・大峰山観光協会・大峰山洞川温泉旅館組合の協力もうけ、会場は陀羅尼助でお馴染みの西浦清六本舗の西浦ゲストハウスという、奈良の奥深い山の中の静かな環境で行われました。

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 ヨガに関しては、ストレッチヨガのアンシーさんが講師を担当され、私は中医学が持っている、健康ツーリズムに対しての役割と、実は上海から関空を経由して天川村にいくことがとっても便利であることをお話し、考えられる可能性を提案させていただきました。

 一般の方はもちろん、地元を旅館関係者のほかにも、天川村役場からも合計30人も参加され、講演後のワークショップではグループに分かれてさらに突っ込んだお話をさせていただきました。

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 中国人に限らず、世界中の観光客のインバウンドを狙うためにも、天川村のこの豊かな自然資源を大切にしつつも、次世代のためにもなにが出来るかいろいろ考えさせられました。

 ちなみに、洞川は和漢薬の胃腸病で絶大なる支持をあつめている陀羅尼助の故郷でもあります。中医学とも共通するところがあり、伝統医学のパワーと大峰山のパワースポットとしての力が融合できたらと思うのでした。

 日本の外にいるから気づくことというのは、たくさん有りますからね。人口減少に悩む日本の地域活性化に一役買いたいと思いました。


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2013年08月28日

連載 LOOK上海 2013年8月号 便利な紫蘇(しそ)

 上海市内の日本料理屋などで無料配付されているフリーペーパー「LOOK上海」の依頼をうけて、毎月気軽な読み物として中医学の生薬にまつわるお話を「中医探訪」というタイトルで書いています。なかなか雑誌が見当たらないという声もあり、もし過去のバックナンバーをよんでみたいという方がおられましたら診察室にありますので診察時にでもおっしゃってください。

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 8月号は日本人でもお馴染みの紫蘇です。実は、あまり中華料理では馴染みがないかもしれませんが、食材の臭みをとるのに紫蘇はよく使われています。しかも、紫蘇は茎も種も葉っぱも生薬になっていて、それぞれ効能がちがうという特色もあります。生薬としてもとっても便利な植物で、我が家でもプランターに植えています。


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2013年08月11日

AMAZONで予約開始!「それでも私たちが中国に住む理由」

 お待たせしました。

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 8月末頃に発売予定となる本、「それでも私たちが中国に住む理由」がAMAZONでも予約ができるようになりました。リンクはこちらからです。

 中国在住の108人がそれぞれの立場から執筆しています。私も執筆陣の一人として参加させていただきました。タイトルにあるように、中国にいる色々なジャンルの日本人が登場します。

 96年から上海生活をはじめて今年で18年目になります。その間、本当にいろいろな経験をしてきました。デモもあったり、伝染病もあったり、大気汚染もあったり。。。。でも、私達庶民の営みは途切れること無く続いています。

 会社から派遣される駐在員のみなさんは、期限付きの任務として中国滞在ですが、私は18年前に自ら選んでこの地に住んでいます。

 真冬の上海で、暖房も無くお湯の出ない大学宿舎で格闘した日々がいまとなれば懐かしいです。当時は地下鉄も1号線が一部分しかなかったし、路線バスのエアコンなども想像もできませんでした。市井のスーパーで好物のチーズが手に入らないのはショックでした。でも、そういう環境でも生き抜いて来られたことは私にとっては大切な自信になっています。

 そもそも96年当時にこの地に来たとき、中国が良くも悪くもいまのような形のクニになるとは、日本の世論も含めてほとんど予想できていませんでした。だから、世論の未来予想ほど適当なものはないと思います。もちろん、参考にはしますが。。。。

 だから、いまでも強く思っているのは、とにかく今できることを、今本当にやりたいことを、限られた人生の時間のなかでやらなければならないということです。海外にいると、日本国内にいるときよりも余計にそのことを強く感じました。これからも時間を無駄にせず、絶えずチャレンジしていきたいものです。

 ぜひご一読していただければ幸いです。

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2013年07月28日

連載 LOOK上海 2013年7月号 ドクダミ

上海市内の日本料理屋などで無料配付されているフリーペーパー「LOOK上海」の依頼をうけて、毎月気軽な読み物として中医学の生薬にまつわるお話を「中医探訪」というタイトルで書いています。

なかなか雑誌が見当たらないという声もあり、もし過去のバックナンバーをよんでみたいという方がおられましたら診察室にありますので診察時にでもおっしゃってください。

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 7月号は「どくだみ」について書いてみました。中国では、四川省などで食材として使われますし、上海でもスーパーで売っていることがあります。ただ、独特のクセのある味・ニオイなので、好き嫌いが分かれますが、だからこそ「魚腥草」という名前がついているのでしょうね。

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2013年07月10日

「医道の日本」7月号 インタビュー記事

 日本から送られてきた「医道の日本」7月号に、先日私が受けたインタビューの記事が掲載されました。海外で働く、鍼灸マッサージ師の特集での記事でした。各国の鍼灸事情も紹介されていて、なかなか興味深い内容になっていました。

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 現実問題、中国で外国人が医師として働くことは年々難しくなってきているのが現状です。私もなんとかここの永住権が取得できたので上海での診察を継続していますが、残念なことに外国人が単純に「中医師」として就労ビザや居留証を取ることは殆ど不可能になってしまいました。

 その背景には、日中間のさまざまな事情があります。日本の鍼灸師の資格はこちらでは中医師として認められるわけではないですし(その逆もまた然り)、唯一認められていた、外国人の中国の中医薬大学を卒業してのルートも近年は閉ざされてしまいました。さらに、中国人大学生の就職難の問題もあり、外国人就労の問題がすぐに解決することは難しいでしょう。

 とはいえ、外国人による中医師の息が完全に途絶えてしまわないように、ここで踏ん張る必要性はあるとも思っています。

 今後も中国での中医学の現状を発信し続けたいと思っています。

 

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2013年07月07日

季刊「中医臨床」2013年6月号 連載「抜罐法」 Vol.34-No.2

 「未病を治す」をテーマに、毎回、様々な中医学の治療法を連載方式で紹介しています。

 今回は、抜罐法を取りあげてみました。日本でもかなりお馴染みになっている治療方法ですが、中国でも同様です。今では、会所など娯楽施設でも行われている施術法になりました。

 近年では、喘息や咳の治療でも使うガイドラインも出ています。

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IMG_5258.jpg続きを読む
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2013年06月15日

NHK 地球アゴラ アゴラーカフェ「中医学的風邪予防法」

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  NHK BSの番組、地球アゴラの公式サイトのアゴラーカフエから原稿の依頼をいただきました。

 今回は、視聴者から質問のあった内容のうち、「中医学の風予防法」について書いてみました。こうやって整理してみると、中医学には本当にいろいろな風邪予防法があるものです。

http://www.nhk.or.jp/agora/cafe/qanda2013_sick.html

 中国ではものすごく一般的かもしれませんが、日本ではあまり知られていないこともまだまだあるようです。

 他の国の状況も紹介されています。あわせてご覧ください。



 
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2013年06月07日

Look 上海 vol.33 2013年6月号 「葛根湯の葛根」

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 日本人にとっては非常に馴染み深い漢方といえば、葛根湯ではないでしょうか。葛根湯は、葛根・麻黄・大棗・桂枝・芍薬・生姜・甘草で構成されていて、このなかでも葛根は重要な役割を果たしています。

 我々中医学の臨床では、粉葛根と柴葛根を使い分けますが、その効能も微妙に違ったりします。また、葛の花(つぼみ)となる、葛花も生薬として使います。

 そのあたりのことをご紹介しました。

 この雑誌、なかなか上海市内で見つけられないそうですが、私の診察室にもありますので、読みたい方はぜひ声をおかけ下さい。


 
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