2014年06月06日

上海世紀公園では馬鞭草が見ごろ(中医薬に使われます)

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 紫色で、群生しているととてもきれいな花である馬鞭草(クマツヅラ)が上海世紀公園で咲いています。

 朝、公園内を走っているとホンワカとした紫色で、目が癒される気持ちになりますね。

 中医学の生薬として使われるのは、馬鞭草の根から上の部分です。泌尿器や婦人科系でよく使われます。
 主な効能は活血散瘀・清熱解毒・利水消腫となっています。瘀血系の生理痛・関節痛・子宮筋腫などでも使いますし、手足の浮腫や腹水の治療でも使います。また、解毒作用があるのが特徴で、咽の痛みや湿熱系の下痢、歯茎の痛みなどでも処方されます。外用・内服両方で使える生薬でもあります。

 ただし、活血作用があるので妊婦さんには使わないようにといわれています。最近では、黄色ブドウ球菌やジフテリア菌を抑える働きや、マラリア原虫に対しても効果があるようです。

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 外からみるだけでは、とっても優しそうな美しいお花ですが、内に秘めた力はとても大きいのです。

東和クリニック・中医科での担当スケジュール

 
posted by 藤田 康介 at 17:27| Comment(1) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬
この記事へのコメント
藤田先生、ご無沙汰しています。
以前お茶市場で入手した馬鞭草の葉、レモンバーベナと同じ見た目、香りと味だったので、同じものだと思っていたのですが、別なのですね??
レモンバーベナは和名が香水木、花も白いですが、同じクマツヅラ科。同じような効能ありますか??
Posted by ちづかみゆき at 2014年06月07日 13:11
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