2014年01月11日

季刊『中医臨床』2013年12月号「大気汚染のなかで過ごす上海市民」

 中医学の雑誌、季刊『中医臨床』での連載「未病を治す」シリーズで、2013年最後はやはり上海の大気汚染について書いてみました。

IMG_8416.jpg

IMG_8417.jpg

 ちなみに、1月12日朝5時現在の上海の大気汚染状況では、PM2.5は34.1㎍/㎥、PM10は37.4㎍/㎥でまず良好で、同じ時間の大阪東成区で32㎍/㎥、奈良の実家で20㎍/㎥でした。


 いまや、中国と言えば「大気汚染が大変ですね」とよく言われるのですが、実際現地で暮らす人間からすると、如何にして対策するかという問題が大きいです。そのためには、もちろんマスクも大切ですが、こまめに大気の状況を観察する必要があります。

 もうすぐ、中国でも春節のシーズンになりますが、はたして春節には欠かせない爆竹騒ぎが大気汚染予防のためにどこまで抑制されるかが注目されています。中国ではクリスマスでクリスマスツリーが欠かせないのと同じぐらい、爆竹・花火は重要だからです。でも、その文化に背くかのように、マスコミも爆竹がなくても春節を無事過ごせるというような報道をしきりにしていますね。

 大気汚染からどのように肺を守るか。これは大きなテーマですが、咳や喉のイガイガ感の対策では中医学は活用できますし、養生的な観点からもできることはまだまだあると思います。我々の挑戦もまだまだ続きます。私も、値段は結構しましたが、PM2.5を測定できる簡易測定器を買ってきました。

 なにより、現地中国人が大気汚染が酷いときにマスクをするようになったのは、大きな変化ですね。インフルエンザの予防にもなりますし。

posted by 藤田 康介 at 07:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/85158960
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック