2013年11月03日

上海市でネットを活用した市民の健康情報管理システム

   2013年10月31日から公開がはじまった上海信息網は、今後の上海市の医療ネットワークの構築の上でも、なかなか興味深いシステムになっています。

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 これは、上海市内の公立病院500箇所を対象にネットワーク化を進め、患者データを共有し、さらに患者自身も閲覧できるデーターベースにするというもの。とくに、患者自身が自分の健康管理のために、様々な検査データを一括して閲覧できるというシステムは画期的だと思います。

 登録される市民一人一人の健康データーベースのなかには、出生時の状況から、予防接種の接種状況や診察状況、薬の使用状況なども登録されるということで、すでにデーターベースには38億件の日々の診察記録が登録されたそうです。さらに、日々1600万件の診療データが追加されていいます。現在では、どこの病院でも電子カルテ化が進んでいて、ネットワーク化された公立病院では、どの病院からも医師が検査結果やカルテを確認出来るシステムができあがったのだそうです。中医学の煎じ生薬でも、かなり前から電子カルテ化が進んでいました。

 同時に上海市民のほぼ全員が公的医療保険に加入しており、保険証カードの番号をもとにインターネットで自分の状況を検索できますが、プライバシーの保護のため、初回は近所の社区衛生服務中心にいって実名登録します。すでに松江区では登録作業が始まっているということです。

 最近、うちの中医クリニックにこられる上海人の患者さんをみても、自分でインターネットから検査結果をダウンロードしてきて持ってこられる方が多いです。今までは病院まで取りに行っていましたから、便利になったと思います。有名な教授の診察も、ネットを通じて予約するシステムを作っているようですが、実際はそう簡単ではないと思います。患者数と比較して、絶対的に医者の数が不足しています。

 なにかと批判の多い中国の医療システムですが、出来るところからいろいろ実践しているみたいですね。

 日本の国民健康保険も保険料を支払って終わりではなく、インターネットなども活用して自分の健康情報を共有できるシステムがあってもいいのではないかと思います。保険料、決して安くないのですから。

 
posted by 藤田 康介 at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の医療事情
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