2013年10月21日

中国の高齢化問題へ次の一手は

いまさらといったテーマなのですが、でもやはり触れないわけにはいけません。

 1999年にすでに高齢化社会に突入した中国で、すでに60歳以上人口が1.94億人になり、さらに80歳以上人口も2200万人にまで増えています。とくに、上海は高齢化のスピードがもっとも速い都市となっています。

 ただ、日本と違って厄介なのは、高齢者が決して経済的に豊かではないという点です。貧困や低所得者に属する高齢者は2300万人いるだけでなく、2000年のデータでは、60歳以上人口のGDPは3976米ドルに過ぎず、これは日本の1970年の60歳以上人口のGDP11579米ドルにも全然届きません。
 一方で核家族化のスピードも速く、中国の世帯人口は1982年の平均4.4人から2005年は平均3.3人となっており、政府が目指す家庭での老後が実質不可能な状態になりつつあります。
 では、老人ホームなどの施設が増えたかというと、中国全国では2012年現在で4万4000箇所ほどしかなく、利用している高齢者の数は293.6万人で老人人口の1.5%ほどにすぎません。上海でもまだまだ不足状態で、第12次五カ年計画で大型総合病院30箇所に相当する2.5万床の老人養護施設を作る計画ですが、そう簡単なことではないでしょう。しかも施設があっても、サービスがまだまだ追いついていないだけでなく、関連する人材の育成も追いついておらず、例えば養老看護員の資格を取得できているスタッフの数も全体の三分の一にも満たないのだそうです。ましてや、医師や看護師などの医療関係者の配属となるともっと困難となるでしょう。


 というのも、実は今年から上海でシニアケアサービスの会社で中医学に関する顧問として関わり、上海地元の高齢化社会の問題を研究するようになりました。今回、私が関わっているのは中国語で夕悦頤養服務機構(JOYWAY SENIOR CARE SERVICE)と呼ばれる中国系の会社で、主に富裕層を対象としたケアサービスを行っています。

 最近、中国企業でこうしたサービスに進出・投資するところが増えてきています。政府が後押ししているのも関係がありますが、ある程度業績をあげた会社が、今度は単なる金儲けではなく、社会貢献できることを探し始めているようです。

 この会社でもすでにいろいろ取り組みを行っていて、たとえば安全で健康的なケータリングサービスもその一環です。
 食材を吟味するだけでなく、栄養学的にも中医学の薬膳的にもかなったメニューの開発を行っていました。しかも、アツアツにこだわった宅配サービスまで行っています。様々なニーズに答えられるようなサービスも今求められているのです。

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 これからも、日本人として上海の社会に貢献できる何かを常に探し出したいと思っています。


posted by 藤田 康介 at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動
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