2013年10月17日

上海の秋はダニの季節

 上海ではスギ・ヒノキの花粉症はなくても、春は全体的に鼻炎のシーズンですが、同様に秋になると鼻がムズムズしてきたり、クシャミがとまらなかったり、蕁麻疹が出てきたりする人が毎年確実に増えます。原因は色々考えられますが、そのなかでやはり気をつけておきたいのはダニの存在です。アレルギーのIgE抗体の血液検査をしても、ダニだけダントツに反応が出てくる人も少なくありません。

 脚が8本あるダニは、とても小さな節足動物でクモなどの仲間です。(ちなみにノミは脚が6本で昆虫になります。)大きさは170〜500ミクロンほどなので肉眼で見つけるのは至難の業です。また寿命は2〜4ヶ月ほどと言われています。上海エリアでは、秋のアレルギー反応のうち、もっともよく見かけるのがダニによるものです。さらに、小児喘息の8割以上はダニと関係があるともいわれています。

 問題となっているダニアレルギーの最大の原因は、ダニの死体と排泄物の存在です。とくに、毎日使う布団や枕、さらにソフアーや絨毯などが格好のすみかになっています。また、秋〜冬にかけて、中国では大気汚染も悪化するため、窓を開けないという人も少なくありません。ましてや、布団を外に干すというチャンスも減ってしまうので、マットレスや枕に湿気がたまったままというのは極めてよくありません。(よく知られていますが、布団を外に干して太陽光や紫外線などでダニを直接退治することに関してはまず無理といわれています。)やはり、大気汚染の情報には注意して、空気がよい日にはしっかりと窓を開ける必要があります。

 ダニたちにとって、気温25度前後、湿度70〜80%というのは、格好の生息環境。従って、部屋の中の通気性を高めることと、適度な干燥はダニ対策には欠かせません。例えば、湿度が50%以下だったら、ダニは脱水症状を起こし死んでしまいます。また高温も苦手で、55℃以上で10分間熱を加えるだけで死んでしまいます。ダニアレルギーと関係があるとされている各種タンパク質も100℃以上の温度で変成してしまいます。

 逆に、これからの季節では加湿器を使う時の注意が必要で、一般に40〜50%前後に湿度を抑えておくことがよいとされています。また、加湿器の水タンクは週に1回はしっかりと洗浄したいところですよね。アトピー性皮膚炎などの症状があるときは、外と中との湿度差を縮めることが、外での皮膚の乾燥予防に役立ちますので、部屋の中の湿度をあげすぎないように注意したいところですね。

 対策としては、ダニを直接捕獲できる無害なキットも上海では東急ハンズなどで売られていますし、日本だったらダニが入ってこられないような高密度なシーツやベッドカバーなどもあります。大掃除をするときはマスクをするだけでもかなりラクでしょう。中国ではよく殺虫剤や消毒剤を使う人もいますが、逆にこれら化学物質が身体に及ぼす害のほうが心配ですのでやめておいた方が無難です。

 上海の秋のダニシーズン、なんとか乗り切りたいところです。

posted by 藤田 康介 at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情
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