
夏の疲れがでてくるこの時期、スタミナをつけようと思っても、胃腸の働きが今ひとつという人もおられるかもしれません。また、秋口の干燥も徐々に出て来ました。そんなときは、ぜひレンコンを試してみてください。

藕節
中医学ではレンコンのことを藕節といいます。藕節の主な効能は、涼血散瘀・除熱清胃解渇で、止血作用がある生薬としても有名です。藕節としては乾燥したものを使うことが多いですが、レンコン汁として生で使うと、喉の痛みや肺熱系の咳、頻尿、血尿、尿路感染、膀胱炎などでも使います。また、健脾開胃作用もあるので、お腹が弱っているときや下痢気味の時、お酒を飲み過ぎたときなどにも使えます。

蓮心

蓮葉

蓮子肉
レンコンはとっても便利な植物で、根っこは藕節として使いますし、葉っぱは荷葉として、実は蓮子肉として、さらに花托は蓮房として使います。実の中にある胚芽は蓮心として使い、不眠症や近年では高血圧にもよいとされています。
蓮子肉は、薬膳でもよく登場します。胃腸の働きを整えるほか、慢性の下痢や不眠、夢精や女性のおりものの治療にも使われます。スープやお粥に入れると独特の食感がありますね。

8月〜9月の日本出張予定
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レンコンが漢方に使われるなんて、初めて知りました。
冷菜やきんぴらで食べるレンコンが大好きなのですが、普通に食べているだけでは、記事で紹介しているような効き目は期待できないのでしょうか。
全く知識がないもので、見当違いの質問でしたらすみません。