2013年08月11日

中医薬としての冬瓜

夏になると、中国でよく口にする冬瓜(とうがん)。最近、日本でもよく見かけるようになりました。繁殖力が強いから、みるみる大きくなり上海の市場にいくと、その存在感は圧倒的です。夏に収穫されますが、冬まで保存が利くので冬瓜と呼ばれます。

 一般に、市場にいってもそのまま1個持って帰ることはなく、スライスししてもらいます。

 我が家では、冬瓜+枝豆、冬瓜+干しエビの組み合わせでスープや炒め物を作ることが多いです。さっぱりとして淡白で、とろけるような果肉がとっても美味しい。

 こういう季節ものの野菜は、たいてい中医学では生薬として使われます。冬瓜の場合は、主に種を冬瓜子(とうがし)、皮を冬瓜皮(とうがひ)といい、中医薬局(いわゆる漢方薬局)にあります。

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 冬瓜子は痰熱系の咳・喉の痛みに使います。特に、肺癰(肺結核・肺化膿症・肺腫瘍など)で、慢性的な熱系の咳を伴う場合、腸癰(虫垂炎)の処方にも使われることが多いです。冬瓜皮は、利尿作用があることで有名。主に、浮腫に使いますが、その時は量は多めで30gを煎じます。

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 台湾では、冬瓜はお茶として飲むようですね。冬瓜茶は、いまや上海でも売られています。冬瓜を煮込むと、ドロドロになってしまい、ほぼ溶けてしまうような状態になりますが、これに黒砂糖をいれて、少々甘くしていただきます。上海にもありますが、なんとも香ばしい味がしました。夏の伝統的なスィーツですね。

 このあたりの生薬は、夏ならではのもの。

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 また、先日、浙江省の農村にいったときは、外で働く人たちが飲む定番の生薬「六月雪」を買って来ました。猛暑で、上海人定番の夏の炭酸飲料水、「塩汽水」が品切れだそうで、そんなときはこんなシンプルはお茶はいいと思います。葉っぱや枝を少々コップに入れて、常温のお水をいれるだけで色が出て来ます。六月雪は、私の中医学の師匠が得意として使われていた生薬だけに印象深いものがあります。

posted by 藤田 康介 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬
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