2013年07月12日

長夏の始まり、小暑

 連日最高気温が38℃を超えている上海です。新暦の7月7日は日本では七夕とするところが多いですが、中国ではこのころがむしろ二四節季の「小暑」であることのほうが有名です。

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(上海の田んぼの稲の緑)

 中医学では、春夏秋冬による四季の養生があります。たとえは、春は肝、夏は心、秋は肺、冬は腎というように養生を考えますが、その中で忘れてはならないのは長夏の存在です。ちょうど、二四節季では小暑から立秋の間に入る季節のことを長夏といいます。この時期は、暑さはもちろんのこと、湿気が非常に高いのが特徴です。そのため、中医学では湿気を嫌う脾の養生に注意します。

 湿気が身体にどういう影響を与えるかは、日本や中国の夏を体験したらよく分かると思います。身体が何となく重く、食欲が減退し、疲労感が出て来ます。場合によっては、便が緩くなったり、目眩や頭痛を感じたりすることも多いです。まさに、この小暑を過ぎたあたりから、湿気対策を重視します。

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 湿気対策は、中国でもそれぞれの地域によって違いますが、たとえば我が家は妻も中医学の医師で地元上海人なので、その食生活を見てみるといろいろ反映されています。基本的に、この時期に我が家の食卓に出てくる料理は、あっさりとした薄味で、消化しやすい物が多いです。薬膳以前に、そういう食材が市場に多く出回るんですよね。

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(夏の食卓)

 たとえば、緑豆や小豆や大豆などの豆類、冬瓜・苦瓜・キュウリ・ヘチマなどの瓜類、アヒル・豚肉などの肉類、上海の特産でもある西瓜や桃などもよく食べます。湿をとることを考えると、ハトムギやハスの実、山芋なんかも重宝します。

 一方で、衛生状態も考えると、この時期の生ものはなるべく避けたいです。患者さんをみていても、下痢を訴える方が少なくありません。この時期になると、腸の調子がよくないというのもやはり湿気と脾臓と関係があると思います。

 高温と湿気から如何にして身体を守るか。これぞこの長夏時期に一番注意しないといけないことなのです。

posted by 藤田 康介 at 07:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学の薬膳・医食同源の世界
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