2013年06月13日

ドクダミ(魚腥草)料理

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 鹿児島県湧水町にある丸池湧水は本当に美しい水で、水源として今でも使われているそうですが、そこからわき出る小川で、地元の方がドクダミを洗っておられました。採れたてのドクダミで、白い花もついていました。麦茶と一緒に、お茶として飲むのだそうです。

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 ドクダミは中医学では魚腥草といいます。日本では重薬や十薬とも呼ばれ、民間の漢方薬と扱われているようですが、中国では立派な生薬として扱われています。詳しくはこちらをご覧ください。

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 ドクダミ自体は、魚腥草というように、臭みを感じるかもしれませんが、一旦乾燥させると結構いい香りがします。

 四川省や貴州省では実際に魚腥草を野菜として食べます。上海でもスーパーLotusなどにいくと、ドクダミの根っこが手に入ります。これを生のままで切り刻んで、酢・醤油などで味付けして食べるのですが、この味はかなり好みが分かれますね。まずはニオイは強烈ですから。でも、乾燥させてお茶にすると結構美味しく飲めます。

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 古来から肺膿瘍のほか、気管支炎や肺炎などにも使われたドクダミ。このドクダミが優秀なのは、その抗菌力だと思います。黄色ブドウ球菌や肺炎レンサ球菌、溶連菌、真菌、インフルエンザウイルスなどにも一定の抑制力があることが分かっています。
 
 そのため、中医学の呼吸器科では欠かせない生薬の一つになっていて、注射剤も作られました。この注射剤は、私は外用薬としても重宝しています。また、尿道炎など泌尿器の感染症にも使われます。魚腥草には利尿作用もあるので、尿路感染に伴う排尿時の痛みなどでも効果がありました。
 日本の漢方では、内服として便秘症・風邪・蓄膿症に、外用としては痔・腫れ物・腰痛・冷え性などに使います。(難波恒雄先生の『生薬学概論』)とはいえ、日本では民間薬の範囲でしか使われていないのが少し残念ですね。

posted by 藤田 康介 at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬
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