2013年02月21日

「雨水」過ぎたら中医学の「湿寒」に注意

今年は2月18日が二四節気の中の雨水でした。天気が温かくなるにつれて、雨が増えてきて、寒暖の差が大きくなってきます。一方で、上海エリアでの気候では、中医学的に寒邪と湿邪が入り交じりやすくなるため、湿寒対策をすることになります。

 湿邪の関係する症候で、代表的なのが湿熱と湿寒です。葉桂(1667-1746)の温病学などで湿熱は取り扱われますが、現代病には湿寒が多いように感じます。一般に、寒邪や湿邪によって体の陽気が妨げられ、体の浮腫や冷え、食欲の低下、腹部膨満館、嘔吐・下痢などの症状があります。現代医学では消化器系の疾患や腎臓病、関節炎、メニエール病、坐骨神経痛、肩こり、偏頭痛なども湿寒証に含まれる場合があります。

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(台湾人からいただいた雑穀饅頭。カボチャの種、ヒマワリの種、枸杞、ゴマ、干し葡萄入り。)

 さらに、湿寒の特徴として、脾・胃を直撃することが多いです。脾・胃がダメージをうけると、清陽が上に向かえず、濁陰が下に降りることが困難になります。その結果、頭がだるく感じ、喉が詰まった感じがしたり、肩こり、咳や痰が発生したりします。さらに、脾・胃の陽が傷つけられると食欲不振、下痢など胃腸炎に近い症状がでてきます。また、湿寒と風邪つながると、気血の流れを妨げるため、関節に痛みを発生します。

 対策として、春先はまずは脾・胃の働きをしっかりと高めておく必要があります。とすると、食べ物との関係が重要です。この時期、まだ寒いので辛いモノを食べたくなりますが、極力控えましょう。そして、生ものを避け、新鮮な野菜や果物の摂取も忘れずに。脾の陽気を守るために、山芋や人参、粟などが良いとされています。寒邪から体を守るためにも、暖かくなったからといってすぐには衣類を脱がないようにすることも大切です。

posted by 藤田 康介 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想
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