具体的に、どのようなテーマで予算がついたか。
中医学関係で、もっとも高額な研究費がついたのが、北京中医薬大学の「肝蔵血、主疏泄の臓象理論の研究」で、1267万元(約1億6千万円)になりました。また、中国中医科学院の鍼灸研究所による「針治療における機能性胃腸障害の双方向調節効果とそのしくみ」が、711万元の予算を獲得していました。
一方で、973計画の中で、最も高額な研究費がついたのは、中国科学院物理研究所の「高温超伝導材料と物理研究」で、5508万元の予算がついています。日本円にすると、7億円を越える予算です。こうした最先端の研究の多くには、1000万元〜2000万元の研究予算がついているのだそうです。
中医学に関しては、研究予算全体のウエイトは少ないです。でも、伝統的な中医学の研究に、しっかりと国から予算がつくのはやっぱり素晴らしいことです。もちろん、これ以外にも省や市クラスの研究テーマもあり、予算がつけられています。

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