2012年11月05日

秋本場の薬膳弁当「三味南瓜鶏」

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最近、上海にいらっしゃる日本人の間にも、薬膳を勉強されている方が増えてきて、巷の薬膳教室は結構賑わっているようです。中医学をやっている私からしても、これは嬉しいことです。中医学への正しい認識を広めてもらってこそ、治療効果が高まるというものです。

 ところで、例のゴタゴタ騒ぎで結局お流れになってしまったのですが、実は延期して11月3日に開催予定だった、東日本大震災被災地支援イベント「第2回上海秋祭り」のお弁当コンテストに、我が家からも妻の力作を出展していたのですが、古北のヤマトギャラリーでの参加者写真ポスター展示ということになりました。

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 私は、基本的に昼食は妻の弁当を持って行っていますが、完全に中国式の弁当です。すなわち、日本式のようにおかずを一品ずつ分けるのではなく、ご飯のおかずをのっけるタイプ。このやり方だと、とてもシンプルなのと、飾りが一切ないので弁当のゴミがでにくい。合理的と言えば合理的だと思います。


 ただ、弁当コンテストではちょっと不利。さすがに、日本人のお母さんが作られるお弁当の美的センスには妻も驚いたようです。もちろん、妻も中医学の医師だけに、食材にはいろいろ工夫しました。ということで、本場中国の秋の薬膳弁当です。(薬膳といっても、我が家ではよく使う普通の食材なのですが。。。。)


 名前は「三味南瓜鶏」です。秋の食材として、南瓜・鶏肉(手羽・足など)・タマネギ・生姜をミリン・氷砂糖・塩・醤油を使って炒め、ここに鬱金(ウコン)・陳皮(チンピ)・香附子(コウブシ)などの生薬を煮出してからスープとして加えています。味を調えるために、日本のミリンを使うことで、生薬特有の苦みを抑えることができました。


 そのほかにも、秋の食材がテーマとなっていて、秋葵(オクラ)、百合根、南瓜に、秋に収穫される新鮮な蓮の葉も使っています。蓮の葉は、荷葉と言って、生薬としても使います。ご飯には、精神を落ち着かせ、胃を養ってくれる粟もまぜてみました。メインとなる鶏肉には、疲れた体を元気にし、秋の乾燥を潤す効能で、午後も元気に
仕事!という意味が込められています。

 もちろん、腹7分目と安全を意識して、弁当箱は小さめ。これが結構ポイントだったりします。さらに、有害物質が出にくいガラス容器を使っています。ガラス容器は少々重いですが、私は弁当箱として愛用しています。

 いつもここまで凝った弁当が毎日出てくるとは限りませんが(^_^)、それでも栄養には気を遣ってくれているようです。ありがたい。


甘霖・我が愛しの上海へ
 

posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学の薬膳・医食同源の世界
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