2012年11月09日

上海の大気汚染中のPM2.5 が肺に与える影響とその対策(2)

 前回からの続きです。
 では、PM2.5による大気汚染対策で我々がいまできることはなにか?これはかなり難しいと思います。

 活性炭入りのマスクをしたらいいとか、いろいろな情報が流れていますが、たとえば活性炭入りのマスクは、ホルムアルデヒドなどは吸着できても、PM2.5に関しての効果はかなり疑問です。

 海外での報道を見てみるとこんなのもありました。(
The worst air pollution in the nine to five! To eat oranges anti PM2.5
)イギリスでの研究ですが、喫煙していたこともある200人(54歳〜74歳)の喘息とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者を調査し、入院前に住んでいた場所の大気汚染状況との相関関係を調べたところ、自動車が原因とみられる大気汚染濃度が、1立方メートルあたり10㎍増加すると、喘息とCOPD患者の入院する確率は35%増加し、また体内のビタミンC濃度が最も低い患者は、入院率が1.2倍高まるという結果を発表しています。ビタミンCが、フリーラジカルの人体への攻撃を守ったとも考えられますが、同じような理由で、生薬の魚腥草(ドクダミ)がよいという報道もあります。魚腥草は、もともと肺への効果がいい生薬の一つですので、理屈は通っていると思います。

 ビタミンCといえば、キーウィや葡萄、ミカン類に多く含まれていますので、やはり新鮮な果物の摂取は欠かせないと思います。結局、抗酸化作用のある食物を摂取することが大切ということみたいです。そうなると、ビタミンAや、ビタミンEなども大切ですね。野菜や果物はしっかり食べましょう。

11092.jpg

 また、大気汚染の情報は日々刻々と、さらに時間単位で変化しますので、リアルタイムで注意する必要があります。私がよく見ているのが、「China Air Quality」という、iPhoneのアプリです。PM2.5 のほかにも、PM10や二酸化窒素や二酸化硫黄の濃度も出ています。また、Weibo(中国版ミニブログ)にも、ニュースを通じて最新の大気汚染関係の情報が出ていることがあります。

 家でできることとして、空気清浄機も有効です。日本でも光化学スモッグ対策がいろいろ行われてきた経験があるので、それを思い出していただければよいかと思いますが、空気が悪いときは窓を開けないようにし、ぜひ空気清浄機も活用して下さい。そして、なによりも空気がよくないときは、外での激しい運動をしないことです。水分を適度に摂取して喉を守るほか、疲労が溜まりすぎないように注意することも大切です。

 しかし、以前、宮崎駿監督のアニメ「風の谷のナウシカ」であったように、人類も高機能なマスクをしないと健康に生活できない日がくるのでしょうか。

posted by 藤田 康介 at 07:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の医療事情
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