さて、今回の患者さんは今週水曜日に来られた40代の女性。去年の秋頃から頸部リンパ節の腫脹があり、一旦西洋医学で抑えられたものの完治せず、2012年9月に頸部の違和感と腫れ、臼歯の痛みを訴えました。痛みはかなりひどく仕事での集中力を欠くほどで、来院。エコーでは左頸部リンパ節腫大を確認。甲状腺は異常なしでした。まさしく、「風熱痰皆発於頸項間」の症状に一致します。そこで、夏枯草どんと30gにして、この牛蒡解肌湯を2週間分処方しました。すると、服用中に大量に粘っこい黄色い塊のような痰が出て来て、あれほど苦しかった痛みがすっかりと軽快しました。
このように、中医学・漢方の処方にはあっという間に効果が出てしまうものが結構あります。今後は、正気を補って、再発しないように処方を調節しています。参考までに。

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