科学技術の発展と、法整備が進む中で、中医薬の新薬認可も難しくなってきているのも事実で、そんななかで、時々副作用が問題となっている中医薬の注射剤が2件認可されています。内容物の分析が比較的はっきりとしていて、品質が安定しているものが認可されたとのこと。
また、報告書では、消化器系の症状を改善する纈草(カノコソウ)抽出物カプセル・連蘇カプセル、骨関節炎や慢性関節リウマチの症状改善に使われる丹参通絡膏、子供の夜尿症の治療に使われる小児益麻顆粒、多動症(ADHD)治療に使われる小児黄竜顆粒、前立腺炎に使われる丹益片、前立腺肥大に使われる霊澤片、ウイルス性の感冒の治療に使われる荊感カプセルなどが含まれていました。
中国の中医薬の特徴として、保険診療の中で単味生薬を自由に組み合わせて、新しい処方を作り出すという点が、日本の漢方と大きく違います。そうした処方は、老中医達によって中医理論に基づいて組まれ、それが弟子達によって継承され、実験室でエビデンスを見つけてくるというプロセスになりますが、それでも処方を薬剤として世の中に出すと言うことは大変なことです。
また同時に、2011年度は新薬申請のための臨床研究として、621件の申請を受理し、この中には中医薬が54件含まれています。方向性として、悪性腫瘍や循環器系疾患の治療薬の研究を進めるということです。
我々臨床医も、そうした研究成果を研究しながら、日頃の臨床活動に役立てたいと思います。
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