性早熟の研究に関して、復旦大学付属児科医院はかなり前から取り組んでいて、私も2006年7月のブログに記事を紹介していますが、最近も「環境ホルモンによる児童の性発育異常のメカニズムと中医薬治療研究」という研究結果を同大学の蔡徳培教授らのグループが発表していました。この研究では、110例の性早熟症の子供と100例の正常な発育の子供を比較しています。正常な子供の場合でも、血液中から有機塩素系の殺虫剤であるDDTが全員から検出され、洗剤の分解物が検出されたのが64%、プラスチック可塑剤が検出されたのが40%であったが、性早熟症の子供の場合、DDTは100%、洗剤の分解物は86%、プラスチック可塑剤は61%となり、また血清中の含有量も有意義的に多かったことが分かりました。
この研究結果から、現在、上海の子供の多くは環境ホルモンによって汚染されており、性早熟症の子供はその程度が深刻化しているとし、環境ホルモンによる汚染程度と生殖器官と骨格の病変とは有意義的に正の相関関係があるとしています。
さらに研究グループは、水産物を養殖している淡水の池の調査を行っており、汚染された池で養殖された魚・エビ・蟹・貝類などに含まれるプラスチック可塑剤の濃度は、その池の水よりも10〜9000倍も高く、蓄積されていることが分かっています。そのため、妊婦や子供は、なるべく汚染された川や湖の魚介類は食べないようにと注意しています。
しかし、これだけ工業化が進んでしまうと、汚染されていない魚介類を見つけるのが大変ですね。
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