おそらく上海市民全員に配られたのかと思いますが、先日我が家のポストに「上海市民心理健康知識120問」が入っていました。中身をみてみると、前書きは上海市衛生局の局長が書いています。内容は、精神病に関する基礎知識からはじまり、児童編、少年編、青年編、中年編、老人編と分けられていて、異なった年代で抱える精神的問題の解決法について、質問形式で分かりやすく記載されていました。
こういう書物が無料で配られるというのも、いま上海が抱えている都市生活の問題点が浮き彫りになっているようです。今朝のニュースでも、ホワイトカラーと呼ばれる人たちのストレスについて、中国は全世界でもトップクラスであり、その中でも上海と北京が突出しているということが報道されているのをみても、市民の抱えるストレスの問題は結構深刻だと思います。日本のように、地下鉄に飛び込む人や、さまざまな理由で自殺する人も最近は少なくありません。
さらに、今回は上記の本と一緒に冷蔵庫に貼る「中国居民平膳食宝塔図」も入っていました。上海市健康促進委員会が発行したものらしいので、官製ですね。ピラミッドではなく、「宝塔」というのも中国式です。(^_^)
毎日お昼時間にオフィス街を歩くと分かるのですが、一般に昼食の問題は、上海ではなかなか難しい。うちの中医クリニックのスタッフを見ていても、昼食をコンビニ弁当や出前で済ます人が非常に多い。ローソンでも、毎日とんでもない行列になっています。日本みたいな健康的な定食が安く食べあれる店が少なく、こういった栄養知識よりも、むしろコンビニなどの弁当で、健康的なメニューを売った方がもっと効果的ではないかと思います。近年、若年層でお腹が出て来ている男性が増えているように感じます。
食の問題と、精神の問題。WHOが提唱する健康の概念には、身体の健康、心理的健康、さらに良好な社会的適応力が必要とされていますが、上海のような都市生活で健康を維持するには、色々な困難があるのもまた事実です。
こうして配られた書籍をみて、今の上海が抱える問題について考えてみるのでした。
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