2012年09月19日

秋のだるさ、眠さ

 世の中でちょっとしたガタガタがあると、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。9月7日の白露も過ぎてしまい、9月22日は秋分。というわけで、上海でも秋本番となりつつあります。

 この時期、非常に多い患者さんが、「だるさ」や「眠さ」を訴えるケース。もちろん、調べてみると他の疾患との関係がある場合もあるのですが、もう一つ忘れてはならないのは季節の変化との関係です。



 秋の体のだるさは、「秋乏」と呼ばれています。中医学的には、気虚や脾虚と関係があるとされていますが、例えば、夏場に汗をかきすぎて、体の津液が欠乏して体がだるく感じるケースや、夏にジメジメとした湿邪や冷えなどに体を冒され、気を製造する脾がやられると眠たさやだるさの原因になります。



 秋のこの時期、もう一つ忘れてはらなないのは「秋凍」とよばれる寒さに体をならすことです。例えば、冷たい水で顔を洗ってみたり、感冒の予防のためにも、ちょっと薄着で運動をしてみたりなどがそうです。ただし、体を邪気から守るためにも、汗をかいたら、しっかりと拭いて、寒さが体の中に入り込まないようにしてください。



 眠気対策は、基本的に軽く運動することで改善されると思います。私のところでも、話を聞いてみると、日頃全然運動できていない人が少なくありません。こういうときは、刮痧もお勧めです。経絡を通すために、皮膚を人為的に赤く内出血させて治療する中医学的な方法です。ただし、女性の場合は、妊娠している場合や、生理のときは控えて下さい。



 また、あっさりとした食べ物を摂取することも大切です。ここで注意したいのは、毎年この時期に増えてきて、秋分以降に下痢の症状を訴えるケースです。水様便の方もおられましたが、秋は下痢になりやすいのです。中医学・漢方的には、脾胃のはたらきの衰えと関係があるとされていますが、この時期の果物類の食べ過ぎにも注意していください。それでも、梨・ミカン・リンゴ・葡萄・サトウキビなどこの時期ならではの食材はぜひ食べましょう。



 しかし、今年だけはとくに体がつらいとか、何かいつもと違うと感じた場合は、病院に行かれてチェックされることをお勧めします。





【連絡】・東京での温泉気候物理医学会講演のため、10月7日(日)は休診します。
・リニューアル!甘霖・我が愛しの上海へ
posted by 藤田 康介 at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/58357363
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック