2012年08月27日

如何に夫婦生活を高めるか

 中医学や漢方を使って、不妊治療を行っている方も多いと思います。男女問わず、一定の効果が確認されていることもこれまで幾度となく紹介させていただきました。

 一方で、私達の治療を難しくしているのは、やはり夫婦生活の回数が極端に少ないことです。未成年の望まない妊娠や、倫理的に問題のある性交渉は今回議論しませんが、根本的に夫婦生活の回数が少なすぎることに関して、もっと討論されるべきだと思います。


 特に、2人目の子供の妊娠に関して、夫婦生活の減少が顕著だと思います。確かに、排卵期の夫婦生活が大切なことは十分に理解はされていると思うのですが、だからといって排卵期だけに月に1回夫婦生活をすればいい、と合理的に割り切ってしまうのも問題だと私は考えています。

 なぜ夫婦生活が減ってしまうのか?これには本当にいろいろな理由があると思います。男性側の仕事が忙しく、毎日お酒を飲んで夜11時や12時に帰ってくるような生活では、夫婦生活どころか家庭生活的にも問題があります。また、女性側が望んでいるのに、うまく話を切り出せないというケースもありました。女性側の涙ぐましい努力には、頭が下がります。このように、妊娠にたどり着くまでに微妙な問題が沢山あるのです。

 中医学や漢方医学の歴史をみてみると、養生のなかに夫婦生活の過剰に関しては色々注意がでているのですが、現在のように少なすぎる夫婦生活に関しては、あまり記述がありません。昔の人は、過剰な夫婦生活による「虚労」を恐れていたのでしょうか。

 でも、現代社会においては、過剰よりも過小のほうがもっと問題があるように思います。

 社会が発展してきて、娯楽も増えてくると、夫婦生活よりももっと楽しいことが沢山あるのかもしれません。ただ、直面している日本の少子高齢化の問題に関しては、とにかくもっと積極的に夫婦生活が出来るような環境作りをするべきなのでしょう。そして、夫婦生活が十分でない状態で、現代医学の不妊治療に安易に子作りを頼ってしまうのは、私はいかがなものかなと思います。

 こうしてさまざまな症例を研究してみると、今医療として何ができるのかを考えさせられました。もう少し、夫婦生活も日常生活の一部として重視してもらえたらと思うのです。


【連絡】・日本温泉学会参加のため、9月6日(木)〜13日(木)まで休診します。 
・リニューアル!甘霖・我が愛しの上海へ
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 脈案考察
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/57844791
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック