2012年08月17日

上海での民間治療の発掘作業

 中医学歴史というのは、そもそもは一般庶民の健康をどうやって守ってくるか、というのが原点でした。それは、歴史上の医学者や専門家も沢山登場してきますが、そのヒントとなっているのは庶民の間で脈々と受け継がれてきた民間治療がベースにあるということも忘れてはなりません。それは、エビデンスの研究を必要とするものもあるでしょうが、でも効果があることを実感できるものが殆どです。さもなければ、現在まで残ってこないからです。

 上海市では、そうした民間治療法の発掘作業を行っています。今までは非合法なので摘発の対象になっていたような治療法も、発掘することでその有効性を確かめ、実際に臨床現場で活用使用というやり方は我々臨床家にとっても大変参考になると思います。今回、研究対象となった30あまりの治療法のうちの一部は下記の通りです。

王根発 針灸治療の代わりに膏薬を貼ることで便秘などを治療
姚忠元 掌の経穴で、気功循経診脈法による疾患の治療・診断
銭元祥 掌紋による疾患の診断
呉厚余 生薬「羅勒子」を使ったドライアイなどの眼科疾患の治療
柳国斌 「経絡功」による下肢静脈疾患の治療
趙春英 「六歩奶結疏通法」による乳腺炎の治療
施青春 外用「炎痛霊散」による外傷性感染の治療
王珠山 声顫法や竹筒法などで頚椎症や心房細動の治療
段晏明 「補化湯」による血小板容積異常や脳梗塞の治療

なにか宝探しをするようでワクワクしてきますね。


posted by 藤田 康介 at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学の魅力
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