いろいろな情報が交錯していますが、その中でも白朮はもともと2009年でキロ60〜70元していたのが、今ではキロ20元前後にまで下落し、今ではキロあたり15元程度にまでなることも。白朮は、2005年はキロあたり14元程度だったのですが、2007年には56元になり、2008年にはまた14元前後にまで戻りました。同様に、白芷も2005年はキロあたり3元だったのが、2007年に16元になり、2008年には再び3元に下落、ところが2009年に再度17元程度にまで上昇し、2011年には11元程度に落ち着きました。このように、価格が年度によって大きく上下していることが分かります。
こうした価格変動に関して、中国の農民はかなり敏感で、値段があがると一斉にその品種の栽培をはじめ、下落したときには過剰気味になってしまうというサイクルを繰り返しているという指摘もあります。とくに前述した白朮は比較的栽培がしやすい生薬と言われていますが、収穫してしまうと保存が難しく、一旦値段が下がりはじめるとたたき売り状態になってしまうのだそうです。
中国での生薬のサイクルは、3年間値上がりすると、つぎの2年間では下落するといわれています。そのバロメーターとなるのが、種の価格で、種が値下がりし出すと、その生薬の値段が底をうち、近い将来に上昇に転じる可能性が高くなるようです。逆に、種の値段が高いままの生薬は、暴落する可能性があるということです。
生薬の供給は自然が相手だけに、安定した量を提供できるようにするには至難のワザです。昨日のうちの中医クリニックでも白朮が底をつき始めていて、ちょっと厄介だなと思いました。
安徽省亳州市によると、農民たちによる生薬の栽培面積自体は年々拡大傾向にあり、さらに製薬会社自身が標準化された栽培基地を年々拡大しています。安定生産が出来るようになってきたら、相場のぶれが少しでも改善されるのではないかと思います。
【連絡】 ・8月19日(日)は東京でのTCMN15周年夏大会での発表のため、休診します。
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