2012年07月28日

中国でのC型肝炎問題

 B型肝炎のキャリアが1.2億人居るといわれている中国ですが、それとは別に、近年はC型肝炎が増えているとして、注意が呼びかけられています。近日発表された『中国C型肝炎医院感染予防指南』では、病院内でのC型肝炎予防についての具体的な対策についてガイドラインがまとめられました。

 B型肝炎は、中国では生まれたすぐに予防接種をうけるのですが、C型肝炎の場合、いまのところ予防接種はなく、しっかりとした治療をしなければ慢性化し、場合によっては肝硬変や肝臓癌になる可能性もあります。一方で、C型肝炎の検査も採血でできますし、中国では30元前後と非常に廉価です。一般にHCV抗体を検査し、陽性の場合はHCVーRNAを測定することになります。

 中国におけるC型肝炎の感染者数は1000万人程度といわれています。ただ、近年急増していて、2010年度と比較して17万人増加(13.1%増)となってます。その主な原因に、院内感染が挙げられています。

 さて、このガイドラインのなかで、特に注意しないといけない人たちとして、以下の場合が挙げられていました。まず中国での輸血や血液製剤の使用に関して、1993年以前はC型肝炎のウイルス検査を行っていませんでした。(日本でも1989年からです)そこで、1993年以前に輸血や血液製剤を使用した場合は要注意となっています。また注射器を1度でも共用したことがある場合、歯ブラシやひげそりなどを共用したことがある場合、安全でない鍼治療(中国でも鍼治療が使い捨て針になったのはまだ最近です)や入れ墨、ピアスのために耳に穴をあけたことがある人などとなっています。原因不明でトランスアミラーゼが上昇している場合も要注意とされています。
posted by 藤田 康介 at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の医療事情
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