2012年05月18日

生薬(中医薬・漢方薬)のリサイクルの問題

私は仕事柄、毎日のように生薬を使った処方を書いていますが、エキス剤にしろ、煎じ薬にしろ、中医薬の使用には、どうしても大量の生薬のガラが出てきます。環境保護が言われている昨今、このガラをどのように処理するかが大きな問題になってきました。

 中国では、中医薬関係の製薬業界だけでも、年間70万トンの植物系の生薬が消費されていて、100万トンの生薬のガラが出てきているといわれています。乾燥した生薬は、一旦煎じると水分を含むため、膨大な量のガラとなります。そのガラの有効利用について、中国でもやっと第十二次五カ年計画の国家プロジェクトとして動き出しました。

 その仕組みは、生薬のガラを高温発酵させ、再び生薬栽培基地に再利用するというもので、総投資額は1.45億元。プロジェクトでは、広東省四会市の広東一力集団製薬有限公司が事業を行い、製薬会社の持っているGMP認証を取得した生薬栽培基地から生産された生薬を使って、生薬のガラから15万トンの有機肥料の原材料を作り出すというものだそうです。

 以前、三重県伊賀市(旧大山田村)にある農家の人に、製薬会社から出た生薬のガラを試しに肥料として使ったら、農作物がびっくりするほどよく育ったという話を聞いたことがあります。安全に肥料として加工できるのなら、循環型の農業として環境保護にも大きく役立つと思われます。
posted by 藤田 康介 at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬
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