2012年05月09日

「補脳」という発想

 中国人の健康食品とかみてみると、「補」という言葉がよく出て来ます。間違いなく、その出所は中医学で、「補腎」や「補肺」など虚証に対して補う「補」の発想なのだけど、これが近年エスカレートしてきているような気がします。

 その典型的な言葉が「補脳」。特に、初夏に行われる入試が近づいてくるこの時期、スーパーなどにいくとよく見かけます。中医学的な「補」という発想から、脳も補ってあげると、頭がよく働き、試験の問題もスラスラ解けてしまうといった錯覚に陥ってしまうようです。

 そもそも、「補脳」といった考え方は、大学の教科書で勉強する中医学では出てきませんし、中国の国家食品薬品監管局も、そうしたエセ「健康食品」は食用しないようにと呼びかけています。

 でも試験が近づいてくると、そうした「補脳」できる中医薬や漢方薬があれば、思わず服用したくなるところですが、そう単純な問題でないことは明らか。また、この広い中国には、規制しても規制しきれないぐらい不法企業も沢山あり、「国家○○○局の批准を受けた・・・」とでも書いてしまうこともチラホラ。ほんとに消費者の判断に委ねられる、自己責任の国です。

 そうした怪しい健康食品に頼ることなく、最善の精神状態で試験に臨んで欲しいところですね。
posted by 藤田 康介 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情
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