2012年05月01日

長寿の街、江蘇省如皋(じょこう)を歩く

 5月の連休は2日間の休みがとれたので、家族と義父・義母を連れて、上海からクルマで200キロほどのところにある、江蘇省如皋へ視察に行ってきました。

 人口145万人の、中国ではどこにでもあるような規模の街ですが、2011年に国際自然医学会から「世界の長寿村」の称号を授与されるほど、世界でも珍しい長寿の街なのです。興味深いのは、このエリアが山間部ではなく平地であり、しかも経済的に比較的発達したエリアであるという点では、世界的にも珍しいのだそうです。如皋市の場合では、人口145万人中100歳以上の人の数は265人で、80歳以上となると、53000人にもなります。だからといって、天然温泉などがあるわけでもなく、地元の人に話を聞いたら、「遺伝子がいいのでは?」というなんともつれない返事でした。(^_^)

 ごく普通の街が、なぜ長寿の街になっているのか? 医学をやっているものからすると、非常に不思議な感じがします。街全体が、長寿を観光のテーマにしようという取り組みもあったりして、興味深いです。

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 まずは、上海などと比較して、圧倒的に空気の質がいいのです。これは、今回も私自身が運転して、上海から崇明島をぬけて、江蘇省にはいったのですが、蘇北と言われるエリアは緑も非常に美しい。上海エリアがなんとなくホコリっぽく、緑がどす黒く感じたのと全然違いました。高速道路の街路樹をみればその違いがはっきりと分かります。

 また、街周辺には工場がないのもいいことだと思います。G15高速道を走ってきたときも、南通あたりはさすがに工業地帯がありましたが、それを抜けると田畑が続くばかりです。如皋は、長江に近い側に良好な港があり、そちらに産業が集中しているそうですが、内陸側は少ないのだそうです。

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 そして、なによりも街を歩いていて感じたのは、やはり人が少ないこと。これはストレス回避という面においても重要で、精神的に穏やかになりますよね。立派な学校もあり、小学校の中には文廟の大成堂(江蘇省の文化遺産)がありました。

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 ぐるりとクリークに囲まれた、典型的な城壁のあった街なのですが、その中には昔ながらの街も残っています。1600年の歴史を持っていて、今でもそこに普通に人たちが生活をしています。観光地化されていないのが嬉しいです。定慧禅寺というお寺には、市内を一望できる塔も復元されていました。そうした、文化的なカラーが色濃いのもこの街の特徴だと思います。

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 長寿というのは、やはり医療だけがいくら発達してもダメなのだと思います。街全体の雰囲気はとても大事だと思います。それは、おそらく中医学で言う「気」の流れと関係があるのではないかとも思ったりします。如皋の街がなんとなく気持ちよく感じるのも、そうした「気」と関係があるのではないかと思いました。

 
posted by 藤田 康介 at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学の薬膳・医食同源の世界
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