中国では、牛乳に対する安全性の問題が相変わらずくすぶっていて、消毒や殺菌のために、ヨードや抗生物質を使いすぎて残留量が基準値を超えてしまったケースが毎年発生しています。安全な牛乳を生産するためには、抗生物質を極力使わないようにすることが必要です。そこで、中医学で使われる生薬を活用しようというわけです。
中国の酪農の中で、乳牛が発症する病気のなかで最も多いのが乳房炎で、万が一発病すると牛乳の質が低下します。そのため、酪農家は飼料のなかに抗生物質をいれたりして対策をすることが多いようです。そこで上海大学と徳諾公司では生薬のなかから抗菌作用の強い物を選び出し、蛇床子・青蒿・金銀花・柴胡などの生薬から有効成分を抽出してA液とB液の2種類の消毒液を開発しました。A液は採乳前の消毒に、B液は採乳後のケアに使うとのこと。これにより、殺菌消毒効果は8時間に達し、採乳前の感染を防ぐことができたということです。
こちらの報道では、すでに上海市内の酪農場で乳牛200頭に実験されていて、生薬を使ったグループとヨードをつかったグループにわけて対照実験をしたところ、搾乳前後の原乳の体細胞の比較で、4週間後には正常値になったということです。中薬による消毒が、ヨードの代わりになるかは今後の研究成果をみてみないといけないですが、ヨードは牧場付近の水汚染リスクもあるため、生薬を使った消毒に期待が高まっています。
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