2011年11月18日

脳外科での針刺麻酔

上海でまた針刺麻酔を使って脳外科の手術をしたようです

 11月17日付けの上海紙『新民晩報』の報道で、上海中医薬大学付属曙光病院で、針刺麻酔を使った脳外科の手術が取り上げられていました。針刺麻酔は一度、中医学の世界で脚光を浴びましたが、その後一時静かになり、また最近、ニュースに登場するようになっています。

 今回の患者は、安徽省出身の16歳の少年で、頭部CTでは、左側視床神経膠腫と閉塞性水頭症と診断され、上海へ転院してきました。手術による切除が治療方針となりますが、位置が脳の中でもかなり深いため、後遺症が心配されるのと、麻酔の問題がありました。即ち、大脳の手術による損傷を最小限に抑えるために、今回の脳外科手術では、覚醒下手術をあえて行って、患者が医師の指示通りに体を動かす必要があるとのことですが、今回はこの麻酔に針刺麻酔を使おうというもの。曙光病院では、脳外科と針灸科、麻酔科が一緒になってチームを組み、針刺麻酔を行うことを決定、腫瘍摘出手術を行ったようです。

 針灸科の医師が左右5カ所に鍼を打ち、痛みがなくなったことを確認、開頭術が行われました。患者は針刺麻酔を受けた後も意識がしっかりとしたまま医師の指示に受け答えし、2時間10分に及ぶ手術を無事終了したということです。術後の病理診断では、膠芽腫(Glioblastoma)のグレードWでかなり悪性度が高かったようです。

 前回は心臓手術で針刺麻酔が使われていましたが、今後の進展が期待されますね。
posted by 藤田 康介 at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脈案考察
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