2011年07月18日

中医学での偏頭痛治療

 昨日のうちの中医クリニックでの日曜診察でも、偏頭痛で来られている患者さんが少なくないのですが、大抵の方は、様々な西洋医学の検査を受けられ、特に大きな異常が見つからず、どうも偏頭痛が発生するのだけど、仕方なく鎮痛剤が処方されて服用しているというパターンをよく見かけます。

 偏頭痛は中医学の分野の中でも、比較的生薬(漢方薬)の効果が高い疾患ではないかと思います。個人差はありますが、何十年とあった痛みが、1〜2週間程度の服用で大幅に減少するといったケースは、非常に多いように思います。よく、患者さんから「漢方は長く服用しないと効かない」と思われていたけど、意外に早く効果がでてきて不思議と言われますが、偏頭痛の治療ではとくにそうです。

 中医学的な弁証は、肝陽や痰湿、瘀血などから攻めるという極めてオーソドックスなパターンなのですが、鍼灸を使わなくても、痛みが治まってしまうこともあるので偏頭痛をお持ちの方は、ぜひ試していただきたいと思います。

 もちろん、痛みが酷い場合は、私も鍼灸を使いますが、多くの偏頭痛は生薬をうまく活用すると痛みは治まりやすいと思います。

 最近の私の経験では、動物系の生薬が偏頭痛にはかなりいいことも分かってきました。このあたり、もっと普遍性がないか、考察してみたいと思っています。
posted by 藤田 康介 at 06:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 脈案考察
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