2011年06月02日

人工栽培の冬虫夏草を使った研究

 上海市の農業科学院が研究を行っている、冬虫夏草の仲間である北冬虫夏草に関して、濃縮精油を抽出することに成功し、近い将来に製品化される可能性が出てきました。今年5月24日に上海市から発表された結果です。

 冬虫夏草を慢性腎不全や肝硬変の治療に使うことは、1980年代から中国ではよく行われていきました。論文も多数発表されてますが、冬虫夏草は高価な生薬であるため、また環境破壊に問題もあり普及には問題がありました。その後の研究で、癌の予防や治療、脂質異常、喘息などの改善にも使えることが分かってきています。

 いわゆる西蔵や四川省で収穫される真菌と昆虫が合体した冬虫夏草の栽培は成功していません。しかし、北冬虫夏草の研究では、上海市農業科学院が栽培に人工成功しており、さらに両者の有効成分がほぼ同じであることも分かってきて、より使いやすくなる可能性が出てきました。

 さらに、ステロール化合物や不飽和脂肪酸、アデノシン、ビタミンEなどの活性有効成分を抽出する技術に関しても、産業化できるメドがたったということです。今後は、医薬品としての研究開発が進められると思います。
posted by 藤田 康介 at 07:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬
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