中医学にせよ、漢方にせよ、生薬を服用するときは、患者さんに辛いモノなどの刺激物や、脂っぽいモノをはせるようにお願いします。中医学的な観点から、脾・胃を守るために必要不可欠なことなのですが、健康な人からすれば、やはり辛いモノは食べたくなるものです。
もちろん、食べ過ぎはよくありませんが、そんなときどうすればよいのか、いろいろな秘訣があります。
たとえば、トウガラシを使うときでも、乾燥したものは性質的にきつくなるので、生のものを使うと比較的穏やかになります。さらに、中華料理では炒めることが多いのですが、高温で炒めることが熱性の性質を和らげることができます。
辛いモノを食べるときは、水分は大切です。四川料理を食べるときに、菊茶などが好まれるのにも、上亢した陽気を、下げる働きがあるからです。ヨーグルトや牛乳も清熱作用があるのでいいでしょう。酸っぱいものも辛いモノを食べたときにおすすめで、消化酵素の働きを高め、胃腸の運動を盛んにします。代表的なものには、山査子のほかに、柚子などの柑橘類もいいわけです。辛い料理に、お酢を調味料として組み合わせるのも、辛さをコントロールするためには重要です。
辛く感じる熱性の食べ物に対して、それを冷やす食べ物の組み合わせも大切です。野菜系ではニガウリや豆腐、ヘチマ、レンコンなどがそうです。ニガウリはその苦さから、体を冷やす性質であることが分かります。(言い換えると、食べ過ぎに注意する必要があります。)さらに、アヒルの肉も陰を補う作用があるといわれています。魚の肉もいいですが、逆に牛肉はダメです。
辛いモノを食べ過ぎると、便通にも影響を与えます。人によっては下痢をすることもあるでしょうし、逆に便秘の原因になったりもします。よって、胃の熱を順当に排出するためにも、サツマイモ類もぜひ食べたいところですし、辛さにより湿熱が気になるの場合は、ハトムギなどもいいことになります。
そういう意味では、伝統的な食べ物の組み合わせは大切ですよね。それが薬膳に繋がるのです。
【中医学の薬膳・医食同源の世界の最新記事】

