2011年03月11日

大和当帰

 私の地元奈良で大変お世話になっている大峰堂薬品工業株式会社様からのご紹介で、奈良県桜井で和漢生薬を古くから扱っておられる福田商店様へ、奈良県の生薬事情を伺いに行かせていただきました。折しも東北東日本大震災があった3月11日の訪問でした。

 以前から、奈良で収穫される品種の生薬に興味があり、奈良県製薬協同組合の事務局からも、福田商店の福田先生を一度訪れてみるようにというお話がありましたが、今回やっと実現できました。本当に嬉しい限りです。

 福田真三先生が、奈良には大和芍薬・大和牡丹・大和当帰(大深当帰)の代表的な3種類の生薬があることを論文に書かれており、この中でも最も丹精込めて作られていたのが大和当帰だということです。その歴史は300年にも及ぶというのですから、ものすごいものです。

 日本産の当帰では、北海道のものが有名ですが、奈良の土壌からも、特に奈良県五條市大深町のものも香りが良く、すばらしい品質だそうです。まだ実物を見たことがないので、今度ぜひ見てみたいと思います。

 ちなみに、奈良の当帰は効能的に補剤系の力がつよいのだそうです。

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 この福田商店様では、日本国産の生薬を取り扱っており、日本有数の生薬取り扱い商店でもあります。写真は、国産の蒼朮(そうじゅつ)です。日本漢方では水毒を治す生薬として重宝されますが、中医学では湿をとる生薬として使われます。表面に白いブツブツが沢山あるのがやはり良質とされています。

 こうした日本の生薬資源をみると、もっと積極的に使われなければ勿体ないように思います。その土壌でしか収穫できないものも多く、奈良県の宝でもあるのです。

 この日、大阪に出て、大峰堂薬品工業株式会社の辻将央社長と会食。お忙しい中お時間をとっていただき、社長お勧めの新明石鮓へ。生まれて初めて世界各地のトロを一度にいただきました。生薬同様、産地によって本当に味が違うことを知り、驚きました。

 実は、この日、社長も私と会う予定がなければ東京だったそうで、私も福田商店様や社長と会う予定がなければ東京だったわけで、地震の影響で翌12日に私自身が上海に戻るのも大変だったかもしれません。本当に奇遇なご縁でした。
posted by 藤田 康介 at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動
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