2011年02月15日

不妊が増える上海の実態

 最近、うちの中医クリニックでも、私が上海地元の人を診察する機会が去年と比較しても明らかに増えてきているのですが、その中でもちょくちょく見かけるのがやはり不妊のカップルです。

 上海人の間でも確実に増えているようで、現在、上海エリアでは結婚したカップルの15%で不妊がみられるとも言われています。こうした背景から、上海市でも対策に乗り出していて、上海交通大学医学部にも男女の不妊を専門に治療するセンターが設立されました。ものすごく必要なことだと思います。

 一般的に、不妊のカップルのうち、女性側に問題があると言われているのが全体の60%前後で、その多くがいわゆる卵管閉塞や卵巣機能不全などです。上海では一人っ子政策の影響もあり、妊娠中絶をしている人が非常に多いという現実もあります。実際、仕事などの理由で、若いときにせっかく妊娠したのにさっさと中絶してしまい、今となって不妊になって悩んでおられる上海人のカップルもおられました。

 男性の場合は、無精子症も問題になりつつあります。

 男性も女性も晩婚化が進み、さらに仕事などのストレスを抱え、最近では環境汚染の問題も人間の生殖機能に大きな影響を与えています。

 昔、上海の朱氏婦人科で有名な朱南孫先生にご指導を受けたときも、その当時から不妊症の問題は上海で問題になりつつあり、その中医薬(漢方薬)での治療法には感銘を受けたことがあります。朱先生は、2種類の薬の組み合わせを巧みに使われる治療法です。

 中医学を使った不妊治療では、男女両方の治療が必要です。機会があれば、またその最近の研究成果をご紹介します。
posted by 藤田 康介 at 07:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情
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