2011年02月12日

喘息の発作と抗生物質の関係

 抗生物質信仰の非常に強い中国では、抗生物質の濫用問題が昨今大きく取りあげられてきています。でも、実際に臨床現場を診てみると、患者さんの抗生物質処方への要望が強く、なかなか旨くコントロールできていないのも現実です。

 胎児や出生間もない新生児への抗生物質の使用に関して、ノルウェーのNorwegian University of Science and Technology, Trondheimが興味深い研究結果を紹介していました。

 妊娠してから子供が6歳になるまでの1400人のノルウェー人の子供やその親御さんを中心に聞き取り調査を行ったところ、妊娠中のお母さんや、出生間もない新生児のころに抗生物質に服用したことがある場合、服用しなかったケースと比較して、子供が6歳になったときの喘息の発生率が50%高まるということが分かったということです。

 研究者の分析では、子供があまり早い段階で抗生物質に接すると、腸の中にある身体に有益に働く最近、すなわち有益菌が破壊され、身体の免疫システムに影響を及ぼし、アレルギー反応を引き起こして、喘息が発生するリスクが高まるのではないか、と考えていました。

 もちろん、抗生物質は必要なときには使われなくてはいけませんが、現在の中国のように、予防的にまで使われてしまうと、それはちょっと違うと思います。せっかく、中医学の中医薬(漢方薬)があるのに、旨く活用されていないことも非常に残念です。
posted by 藤田 康介 at 08:26| Comment(1) | TrackBack(0) | 中国の医療事情
この記事へのコメント
抗生物質の使い過ぎには注意が必要ですね。
Posted by 頭痛対処の★吉野 at 2012年07月27日 04:35
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