2011年01月30日

ケシの実騒動

 最近、上海の食品安全を監督している部門が、上海市内で行った「重慶鶏公煲」の食品安全検査で、鍋スープにケシの実を使っていることが発覚、チェーン店など14店が当局の摘発を受けていました。

 「重慶鶏公煲」は鍋料理の一種。鶏肉をベースにしたもので、野菜を混ぜながら食べるのですが、味がしっかりとついていてご飯とよく合うんです!

 そこに調味料としてケシの実を入れていたということです。

 このケシのみ騒動はもうかなり前からあって、以前は四川火鍋で使われていたことも。もちろん、少量のケシの実程度で中毒になったりはしませんが、日頃こうしたものに接触していない一般消費者からすると、また店に行きたくなる衝動にかられることがあるとかで、当局も調味料として使われるケシの実の摘発に乗り出しているわけです。

 ケシの実ですが、生薬では使われることがまれにあります。「罌粟殻」と呼ばれるのですが、生薬では蜂蜜や酢を使って修治してから使います。性質は「酸・渋・平」となっていて、今の薬典では有毒として扱われています。もっとも、明代の『本草綱目』では、「無毒」とも記述されているので、適量を生薬として使う限りは問題は大きくないです。

 肺虚が原因の慢性の咳や、慢性の下痢止めのほかにも止痛作用があります。最も、止痛作用のある生薬はまだまだ沢山あるので、これが選択肢になることはあまりありません。そもそも、この手の生薬は根本を治すものではなので、症状が治まったら使わないというのが大原則です。
posted by 藤田 康介 at 07:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国での食の安全を考える
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