2010年12月23日

中医学での石榴(ザクロ)と前立腺癌

 秋に、上海でもよく食べられる果物にザクロがあります。中国語でも石榴(ザクロ)です。我が家でもよく食べますが、種の大きさの割には実が少ないけど、甘酸っぱくて結構くせになる味だと私も思います。

 日本でもかなり前から話題になっているのが、ザクロの前立腺癌に対する効果で、いろいろな研究結果が発表されています。カリフオルニア大学の研究では、男性ホルモンであるテストステロンを抑制させる方法で効果のない前立腺癌の治療で、ザクロの汁(ザクロジュース)が効果があるという研究結果を発表しています。

 これによると、ザクロの汁によって、癌細胞の死亡率を増加させ、死亡した癌細胞の粘着率も下げるようです。さらにザクロに含まれる抗癌作用のあるといわれているフラボノイドやフェニルプロパノイドなどの有効成分の分析ができているということなので、今後新たな薬が誕生する可能性が十分にあります。

 ちなみに、石榴は中医薬でも生薬として使います。生薬では、中の実を使わずに皮(カラ)を使います。主な効能は下痢止めと殺虫作用で、胃・大腸経に属します。性質が、酸・温なので、慢性の下痢や、蛔虫やアメーバ赤痢のような疾患にも以前は使われたようです。そのほか、外用薬として脱肛の治療にも使いました。さらに、殺菌作用があるので、体外実験では、インフルエンザウイルスに対しても効果があるようです。

 
posted by 藤田 康介 at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬
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