詳細は上海市中薬行業協会のサイトで確認できますが、今回値上げが決まったのは494種類の中医薬で、値上げ幅は平均で44.06%というとこです。
びっくりしたのが、今まで非常に安かった太子参が、15gあたり0.88元から15gあたり3.33元にまで上昇、なんと4倍近くですね。太子参は重宝する生薬なので、残念です。そのほかに、板蘭根や甘草、枸杞子、黄耆、何首烏、半夏など常用薬も値上げしてしまいました。
上海市の薬局では、200種類の生薬に関して、すでに仕入れ値よりも売値のほうが安い状態が続いていて、生薬薬価の改定の声が高かったのです。
自然環境の悪化などが関係しているのなら、仕方がないことですが、一部報道にあるように、投機マネーが流れ込んでいるのなら、断固として取り締まっていただきたいところです。
中国のレアアース問題で、日本へもかなり激震が走りましたが、80%以上を中国からの輸入に頼っている日本の漢方薬に関しても同じでしょう。
やっと、漢方原料「甘草」も脱中国…国内栽培開始へのような動きがあるようですが、正直言って遅すぎる!!!
それでも、値上げしてしまったものは仕方がありません。
しばらく、薬価をしっかりと計算しながらの処方になりそうです。
【生薬・漢方薬・方剤・中成薬の最新記事】
カナダでもこの1年ほどで値段はほぼ倍になっています。私も丁度1週間ほど前に問屋さんで生薬をオーダーしたときには、元高の影響もあって、これからどんどん上がって行くよと言われたところでした。特にここのところ高騰した生薬として太子参も挙げていました。溜息ものです。仕方ないと言えば仕方ないのですが・・・。
これからも更新を楽しみにしています。
よいお年をお迎えくださいませ。
カナダでもやはり上がりしているのですね。これから、全世界で影響がでるのではないかと心配です。