2010年12月08日

鼻炎や喘息対策、中医版ホクナリンテープの敷貼 三九貼のシーズンに

 冬至のあとにやってくる、一年で最も寒い時期を「三九」といいます。夏の最もあつい時期を「三伏」といいますが、それと対称的です。

 この寒い時期というのは、自然界も人のカラダも陽気が衰えやすくなります。カラダが冷えたり、凍えたりして、なんか調子が悪い、風邪などをひきやすいといった症状が出てくるのもこの時期。インフルエンザや肺炎なども流行します。

 そこで、中医学でもこの寒い時期の養生を大切にしますが、毎年私も処方に励む膏方なんかも、その一環です。そのほかにも、呼吸器疾患やアレルギー疾患の予防のために毎年行うのが天灸とも呼ばれる「三九貼」です。

 中には例外もありますが、一般的に、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、気管支炎などの症状がある人の多くは、虚寒と呼ばれる陽気が不足している体質であることが多いです。そうなると、陽気が減少する時期に症状を悪化させやすくなります。そこで、経穴(ツボ)の働きを借りて、そこを生薬で作った膏薬で刺激して、経絡の流れを整え、症状を改善させて、免疫力も高めようという考え方で、中医学では昔から行われています。

 うちのクリニックでは、ホクナリンテープのように、ツボに貼り付けられるような形式をとっていますが、場所によっては豆粒のような薬の塊をつくって、貼り付けます。中には、白芥子や延胡索、細辛などの温める作用が強い発散系の生薬を使い、生姜汁や紹興酒をつかって固めていきます。

 よく使うツボは、風門(背中:第2胸椎棘突起下縁の高さ、後正中線の外方1寸5分)、肺兪(背中:第3胸椎棘突起下縁の高さ、後正中線の外方1寸5分)、腎兪(腰:第2腰椎棘突起下縁の高さ、後正中線の外方1寸5分)、膻中(胸部:前正中線上、第4肋間の高さ。両乳頭を結ぶ線の中央)、天突(胸:前胸部、前正中線上、頚窩の中央)などです。

 こうしたツボに膏薬をはると、皮膚が赤くなったり場合によっては水疱ができたりすることもありますが、これは正常な反応です。今はあまりしなくなりましたが、お灸をすると同じような反応がありました。

 クリニックに来られる患者さんの中にも、西洋医学の病院で処方されたホクナリンテープを貼っておられる方が少なくありませんが、こうした胸や背中で、肺に関係あるツボを利用するのもポイントです。

 膏薬の製作については、夜なべで膏薬作り、三伏貼をご参考に。
posted by 藤田 康介 at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想
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