上海のローカル病院で医師をしている妻から話を聞いても、カゼとみられる症状の患者さんが増えているようで、少し要注意なのかもしれません。
去年は、H1N1インフルエンザの影響もあり、インフルエンザ予防接種の意識が高かった上海ですが、今年は今ひとつで、市衛生当局も、医療関係者など感染リスクの高い人に対しては、接種するように呼びかけていました。もちろん、私も接種を済ませました。この冬、インフルエンザ対策として予防接種を受けられる方は、時期的にも今がラストチャンスです。接種をしても抗体ができるまで1ヶ月程度の時間を要しますので。
もともと、中国の人たち予防接種に対する意識が低く、高齢者にいたってはインフルエンザの予防接種摂取率は5%未満というデータもあります。
上海市では毎年、11月15日〜4月1日までを呼吸器疾患を重点的に警戒する時期と位置づけていて、インフルエンザや麻疹、流行性脳炎が発生しやすくなっています。今年は今のところ大きな流行は出てないようですが、衛生局では市内160箇所の病院を原因不明の肺炎の観測点とし、重点的にチェックしているほか、インフルエンザに関しても、市内43箇所で重点的に観測しています。
ところで、毎年この時期になると問題になるのがカゼなどの治療でよく使われる生薬の値上がりや品不足です。一般の人にも広く知られている板蘭根(バンランコン)は、顆粒剤として売られていますが、多くの薬局で品不足になります。もちろん、板蘭根といっても、すべての人が服用していいわけではなく、熱性のカゼなどに限られていて、それでいて3日程度服用すれば十分なのですが、なぜか予防に使っている市民もいるようで、非常にナンセンスです。
ただ、一部生薬の販売価格が安すぎて、製薬メーカーの利益が上がらないという理由で、生産量が落ちてしまっているという現状もあります。生薬の販売価格は、日本同様、中国でも統制されているので、原材料のコストがあがっても、なかなか価格に反映されないといった実情があるみたいです。
でも、生薬処方する我々中医学の医師からすると、品不足というのは結構厄介な問題でして、毎年この時期は気をもみます。
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