2010年07月20日

今年の7月19日は「初伏」です

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 今年も、中医学の養生訓の中でも意味の大きい三伏の季節になりました。2009年にも記事にしましたが、いまうちのクリニックに子どもが多いのもそのためです。

 今年の7月19日は、三伏のうちの初伏になり、一年のうちで、最も暑い時期となります。折しも、上海でも梅雨がしっかりと明けましたし、日本でも連日35℃を超える猛暑です。昔の人の暦と気候との関係の正確さには、驚きますね。

 さて、この暑い時期の行う「冬病夏治」の思想は、中医学の中でも非常に大切なもので、冬に治しにくい疾患を、夏の間に治療・予防してしまおうというものです。例えば、気管支炎や喘息、子どもの虚弱体質、風邪をひきやすい人、冷え、さらに慢性の胃腸炎や腰痛・肩こりなども含まれます。これらの多くは、冬場の寒さが原因の寒邪が体に影響を与えるため、夏の暑い時期の陽気を十分に活用して、体内にたまった寒邪を飛ばしてしまおうというわけです。

 夏の間、暑くてエアコン室にこもりっぱなしという場合が多くなりますが、夏こそ陽気を体に浴びて、免疫力を高め、冬の疾患を予防しようと言うわけなのです。

 「冬病夏治」で、よく使われるのが敷貼と呼ばれる外用の膏薬で、今年も沢山作りました。もちろん、それ以外にも中医薬や漢方薬による内服の方法もあります。内服の場合は、春・夏は陽気を養うという観点から、膏方と呼ばれるペースト状の比較的飲みやすい薬を調合することもありますし、普通の煎じ薬で済ませることもあります。特に、中医学の五臓六腑のうち、肺・脾・腎の働きを高めることが重視されます。

 敷貼では、スパイスの効いた生薬を、体の表面にシップのように貼ります。症状にあったツボを上手に利用します。

 そのほか、しもやけの治療なんかも、夏の今からがお勧めです。しもやけができやすい体質の人は、陽虚の体質であることが多く、気や血の循環が滞りやすく、それがしもやけの原因になります。そこで、外用薬なども活用して予防にあたります。

 暑い夏は確かに体に応えますが、ぜひこの暑さを体のエネルギーとして活用してみたいものですね。
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想
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