そうなると、中医学でどうにかならないか、ということになります。もちろん、生薬や漢方薬をつかっても一筋縄にいかないこともありますが、結構うまく行く場合もあります。
そのなかで、私も時々使わせてもらう治療法が、吸い玉をつかった抜罐治療法です。吸引する場所は臍部の神闕穴。5分前後吸い玉を臍に吸い付かせ、外すという治療を1度に3回ほど行います。これを3〜4日間ほど連続して行います。
慢性蕁麻疹には様々な分類がありますが、消化吸収が弱っている脾胃虚弱の証では、この治療法は結構有効みたいです。
神闕穴は、経絡では任脈に属します。脾の陽を高めて、体全体の陽気を高めることができます。よって、お灸では非常によく使う経穴でもあるわけですが、ここを鬱血させることは、治療の上では非常に意味があるというわけです。
といっても、すべての慢性蕁麻疹で使えるわけではありませんので、医師とご相談ください。
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