このアトピー性皮膚炎の治療薬として、日本でもよく使われているプロトピック。中国では、FK506、他克莫司と呼ばれます。内服としてはネフローゼなどの免疫疾患や臓器移植にも使われますし、外用軟膏はステロイドと比較しても副作用の比較的少ない治療薬として重宝されています。私のところに来られる患者さんでも、西洋医学の病院で処方されて数年間塗り続けている方もおられます。確かに、皮膚はきれいになり、かゆみも治まるのです。
しかし、この手の軟膏の発がん性の可能性は、かねてから指摘されていました。そういった前提のもとで、使用されていると思うのですが、アメリカFDAで、2004年1月〜2009年1月までの5年間に、0歳〜16歳の米国人子どもでプロトピックを使った人15人、日本ではまだ未承認のエリデル(中国名:医立妥)27人、両方を使った4人の計46人で、皮膚がんやリンパ腫、白血病を発症したことを明らかにしました。このうち、4人が死亡したということです。
長期に使い続けたり、適応対象年齢外の子どもに使ったりしたのが原因だそうですが、ちゃんと医師の指導の元で使うべきでしょう。
アトピー性皮膚炎の治療は、患者さんによって様々な症状のパターンがあり、さらに生活習慣や環境とも関係があるため、個別にあった治療法が求められると思います。
私が使っている中医薬や漢方の処方もどれだけ成果があげられるか、日々の挑戦が続いています。
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