2010年01月27日

蕺(ドクダミ)魚腥草

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 先日、上海浦東新区陸家嘴にある正大広場のLotusへ行ったとき、たまたま見つけた蕺(ドクダミ)の根っこです。思わず買ってしまいました。
 中国語では、「魚腥草」といいますが、「蕺菜」で通じることもあります。野菜として根っこを使いますが、(場合によっては葉っぱを生で食べることも)中医学や漢方の世界では、生薬としてドクダミ全体を使います。

 その独特なニオイから、魚腥草ともいわれていますが、決して臭いわけではなく、私はむしろ好きです。葉っぱに関しては、紅茶のようなニオイがするという人もいるぐらいです。

 臨床では肺の疾患で使うことが多いです。最近、あまり見かけませんが、もともとは肺膿瘍の治療で使われました。そのため、効能には清熱解毒のほかに、排膿というのもあります。ただ、清熱解毒といっても決して苦寒系の生薬のように体を冷やし過ぎることもなく、適度に辛系であることは特徴でもあると思います。ある意味、使いやすい生薬ですので、生薬茶などにも私はよく使います。

 さらに、忘れてはならないのは利尿作用と通淋作用です。腎臓結石などの治療にも使え、金銭草や石韋、海金沙ともよく組み合わせます。

 こうしたニオイの強い生薬は、有効成分に揮発油が含まれているので、あまり煎じすぎないこともポイントです。だから、お茶方式で服用するのが効果的なのです。

 最近では、肺炎や急性気管支炎・慢性気管支炎でも使われています。結石などの治療にも使えるので、尿路感染などにも使います。抗菌作用の範囲が広いので、感染症に一定の効果があるだけでなく、免疫力も高めてくれるところはいいですね。

 腫れ物の治療には、野菊・蒲公英などと組み合わせて、外用することもあります。

 ドクダミですが、いろいろと便利に使える生薬の一つですね。
posted by 藤田 康介 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬
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