(上海奉賢区にて)
地元奈良ではまさにいまが桜満開、上海では桜が散り始め、菜の花が満開です。
さて、上海料理のなかで、春を感じる食材は色々ありますが、最近食べた食材のなかで、春を代表する定番ものをいくつかご紹介します。薬膳などを研究されている方は是非参考にどうぞ。
今回は草頭です。
(上海奉賢区で撮影、三つ葉の野草です)
春の畑の畦などでよく見かける草頭は、金花草とも呼びます。中医学ではむしろこちらの名前の方が有名かも。実は日本にもよくにたものがあるし、私も田んぼの畦などで見たことがあるのですが、どうやら牛や馬の餌になることが多いようです。日本での呼び名は草頭の学名のMedicago hispida Gaertnから判断するにニセウマゴヤシと呼ばれるものが正解になります。
上海でも結構畑の畦などに生えています。先日、上海奉賢区の郊外をドライブしたときも、簡単に見つけることができました。地元の人たちが、畑にでては、ついでにこうした野草を収穫して家で食べて居るのも納得できます。
金花草は、陶弘景(456-536)の『名医別録』にも 「苜蓿」として登場する上品の薬草でもあり、「味苦、平、無毒、主安中、利人、可久食」とあり、性質も穏やかで、胃潰瘍など胃腸の調子を整えるもとして取りあげられています。最近の動物実験では、ダイエットにも良いとされ、肥満ラットモデルの減量やコレステロールや中性脂肪が有意義に減ったという実験データも出ています。メタボ対策にも使えそうな野菜ですね。
(なかなかワイルドな感じになります)
上海では、白酒を効かせながら、草頭を炒めますし、お肉と一緒に炒めても美味しいですし、貝や魚にもあいます。大きく成長してしまった草頭は筋が硬くて食べにくいのですが、3月のこの時期の草頭はちょうどいい柔らかさで食べやすいです。ぜひ一度どうぞ!
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