2016年10月14日

食材・生薬両用で便利、馬歯莧(スベリヒユ)

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 よく上海の公園を散歩していると、高齢者達がゴソゴソと雑草を集めているのを見かけますが、食べられる雑草でかつ薬効があるものとして人気の有るもののひとつに馬歯莧(スベリヒユ)があります。実際、私も上海で食べますし、うちのクリニックの単味生薬エキス剤にも馬歯莧の顆粒があります。実際、『本草綱目』にも紹介されています。

 庶民向けの食堂なら、メニューに載っている場合もありました。大抵は、炒め物として使い、あっさりとして、とくに苦みもなく、ただ酸味がありますが、野菜として普通に食べられる感じの味です。
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 中医学の臨床では、私はとくに下痢や皮膚疾患に馬歯莧をよくつかいます。内服でもいいし、外用でも使えます。性質はやはり寒・酸。

 内服では、主に清熱解毒・涼血で、湿熱系の下痢、女性の血の混じったおりものにも使います。下痢につかえるという話は結構上海市民でも知られていますね。細菌性赤痢の場合、生で使うことが多く、その場合は最大60グラムまで使うこともあります。私が一般的に処方するとき、干燥した場合だと15グラム程度、外用で使う場合だと30グラム程度です。湿疹やアトピー性皮膚炎など皮膚の痒みや腫れの場合は、葉っぱを潰して塗りつける方法もあります。

 野菜として炒めるときは、ニンニクと一緒につかうのもポイント。実は、この組み合わせは膿血のある下痢なんかでも使われたようです。

 身近な雑草ですが、昔から人々の健康のために色々と使われているのです。

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posted by 藤田 康介 at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬
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