2016年04月02日

ますます進む上海人口の高齢化

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 上海市が発表したデータによると、2015年の上海市民(上海戸籍)の平均余命は男性が80.47歳、女性が85.09歳、男女合わせて82.75歳でした。女性はついに85歳の大台に乗りましたね。生活レベルや医療レベルがあがるにつれて、平均余命が長くなる傾向は今後も続くとみられています。上海戸籍における65歳以上人口の割合は19.6%だったようです。
 ちなみに日本は2015年9月の推計で65歳人口の割合は26.7%でさらに高い数字になっています。(総務省

 現在、上海市の戸籍人口は1442.97万人でこのうち60歳以上が30.2%の435.95万人、65歳以上が19.6%の283.38万人。ただ、上海市に住んでいる人口は2400万人といわれており、外来人口も加えると2020年には60歳以上の人口は570万人以上になると見込まれています。さらに、一人っ子政策の影響もあり、近い将来に一人っ子の両親が高齢化を迎え、その割合が高齢者人口の8割を占めるようになるとのこと。高齢者の核家族化が増え、若い世代の負担が重くなるのは明白ですね。また、現在でも1000万人以上いるといわれている上海戸籍をもっていない人たちが、今後多かれ少なかれ上海で老後を過ごす可能性もあり、こちらの対策も急務ですね。

 ちなみに、上海市で100歳以上の高齢者の数は1751人で、このうち420人が男性。ここでも女性は長生きです。また、80歳以上の人口は78.05万人で、上海戸籍の5.4%を占めています。ちなみに日本では80歳以上の人口は7.9%だそうです。

 上海の地下鉄に乗っていても、出勤時間帯は若者が多いものの、休日になると高齢者の割合がぐっと増えます。公園や住宅地で運動する人たちもまた然りです。健康にどうやって老後を過ごすか、またデイケアサービスのネットワークをどう拡充させていくのか。課題はいっぱいです。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情
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