
2015年の上海市民の平均余命が市当局から発表されました。
男性:80.47歳
女性:85.09歳
男女平均:82.75歳
調査をはじめて以来、女性がはじめて85歳を突破したようです。
また、妊婦の死亡率は6.66/10万人、新生児死亡率は4.58‰(←%ではありません)
こういう数字から見る限り、上海市民が如何に長生きかわかりますね。この年代は、若いときに非常に貧困や飢餓など非常に苦労しています。妻の父親も70歳を越えていますが、自転車が趣味で、泊まりがけで数百キロを平気で走ってきます。
一方で、若年層の肥満問題が深刻化しています。2013年の統計で18歳以上で体重が基準値を超えているもしくは肥満である人も割合は42.3%。これは今の上海人の生活をみていたら十分に理解出来ます。これだけ道路が渋滞するわけだから、歩く人が減っているのも確か。最近では、自転車も電動自転車に切り替わっていて、めっきり数を減らしました。一方で、2007年と比較して体重が基準値を超えている人の割合は3.5%の増加、肥満率も1.7%の増加になっています。
これに関して、やはり市民の栄養に関する認識の不足が大きいと思います。上海人と外食したり、お宅にお邪魔してご馳走になったとき、その食べ物の内容で検討がつくと思います。
まず、上海料理は全体的に甘味。しかも主食の取り方が半端ではない。量もそうですが、たとえば砂糖+モチ米+こしあんでつくる上海名物の八宝飯とか、さらには最近では西洋風のスポンジケーキ類まで今や主食と認識されています。その背景には、お腹にいっぱいになることが健康であるというような間違った考え方が多い。ご飯信仰も一際強いため、私も中国人の患者さんに説明するのに一苦労です。
一方で、野菜・果物類の摂取に関しての誤解も多い。最近の健康ブームで、果物・野菜ジュースがブームでもあるのですが、大量に飲んで野菜を摂取した気分になっている人が多い。実際、これらの飲み物は糖分が半端なく多く、肥満の原因になってしまうわけです。
上海市では市民の野菜の摂取量は1日300〜500gと定めていますが、実際には250g弱程度、果物は1日200〜400gと定めていますが、実際には75g程度とかなり少ないわけです。
さまざまな食べ物が溢れている飽食の上海。若い世代の間で高血圧・糖尿病などの疾患が今後急増するのは想像に難くないです。
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