
12月21日〜25日は日本です。
12月23日は、大阪でひとつ新しい試みを行ってきました。
上海では、一人っ子政策が解禁され、二人目妊娠のブームになりつつあり、私もよく所謂「妊活」の相談を受けることが多いです。日本の報道では二人目産むのを控えているとか言われていますが、実際は何の其の。「二人目欲しい」という上海人が私のまわりにも沢山おられ、実際に出産された人も非常に多いですよ。
ただ、総じて年齢が高めの人の妊娠希望者が多いため、なかなか妊娠できないと感じる人が多いのが現実です。二人目出産の困難さに関しては、実は日本でも同じような問題があり、これをどうにか順調にできないかと私もいろいろ試行錯誤しています。
そんななかで、今回はストレッチヨガを実践されているアンシーさんとのコラボが実現し、ヨガの指導をされている先生方や生徒さんに、中医学における妊活の考え方をお話しするチャンスが大阪南森町でありました。
中医学では妊娠に関して、五臓六腑や気血の問題以外にも、衝脈・督脈・任脈・帯脈・胞絡などの経絡の流れを非常に重視します。もちろん、漢方薬や中医薬などを服用することは妊娠を成功させるために応用できますが、それ以外にもそうした経絡の流れを整えること、則ち体の滞りを取り除くための運動は欠かすことができません。
経絡の話ですから、もちろん鍼灸やマッサージなどの施術を受けるのもいいのですが、やはり日頃セルフケアとしてなにか出来ることはないだろうか?といつも考えていたわけです。そんな中で日本人の若い女性にも受け入れやすいストレッチヨガは十分に活用出来ると言うわけなのです。
今回の1時間強の講演では、伝統的な中医婦人科についてのお話以外にも、中医学で考える妊娠の仕組み、月経のおこる中医学的メカニズムについてもお話しました。日常生活で実践できることばかりですし、カタカナを使わない伝統医学ですので、むしろ分かりやすいと思います。お陰様で皆さんもとても熱心に聞いて下さり、質問も沢山いただきました。
お話のあとはアンシーさんの実技。
経絡の流れを意識した体の動きは気持ちいいですね。私も一緒に体を動かしました。世の中の女性達が元気なのは、やっぱり男性諸氏に比べて健康への関心が非常に高いこと。ムリのない運動を日々実践される方が多いのはとても大切なことだと思います。
確かに、最近の健康ブームで薬膳などは人気になってきていますが、一つの分野に偏りすぎている傾向があるように思います。伝統医学の本来の姿は、あらゆるものを取り入れて系統的に実践することにありますので、西洋医学も含めた幅広いアプローチがあってもいいと私は考えています。こうした中医学の草の根活動は、これからも臨床活動とともに並行して続けていこうと思っています。

(南森町駅すぐに上方落語の繁昌亭があったので寄っていきました)
さてさて、講演のあとは、その足で東京へ。夕方は面談を秋葉原で四件こなす。

しかし、東京は雨が降って寒かったです。
24日のクリスマスイブは横浜へ行きます。
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