
東京出張のときに毎回やっている、カムクリニックでのミニ講演会。一般向けの講演会のなかでは、最も息の長い講演会かも知れません。
記録をみてみると、実は2011年からやっていて、今回で6回目になります。
まずは東京で一度は行っておきたかった神田の薮蕎麦で腹ごしらえ。こちらも1880年創業ということですから、すごいですね。

11時半からOPENということですが、もう行列ができていました。
日本人の蕎麦に対する情熱というのは、相当ですね。中国でも蕎麦はありますが、蕎麦というとなんか貧しい食事のイメージがあり、そこまで拘ることはありません。
薮蕎麦のお見せの中にはいると、なんか独特の緊張感が走っています。
それもそのはずで、女将が番台に立っていて、注文を独特の口調で読み上げています。なんかこう「真剣にたべる蕎麦」といった感じです。確かに麺は美味しいし、そばつゆも堪能しました。

しかし、さすがにゆっくり食べるのはどうも気が引けるので、黙々といただいて、お店を後にしました。
中国の麺館とはまた違った感覚ですね。ただ、中国でも杭州の菊英麺店のように、麺を真剣に食べさせてくれるお見せもあります。

その後は、北小金までお邪魔して、地元の人への中医学養生のための小さな講演会。今回も常連さんだけでなく、都内からも来て下さり、小さな会場には入りきらず、廊下まで・・・。

とくにPRもせず、口コミでこれだけの方に中医学のお話を聞いていただけるなんて、とても嬉しい限りです。
講演終了後は、東京駅へとんぼ返り。久しぶりに上海師範大学時代の仲間でもあるSFEの小谷さんに再会。今は主に東京を拠点にされていますが、相変わらず上海、そして中国への思いは熱い。我々のように90年代から中国に関わっている中国屋はそんなもんです。(^_^)
夜は、信濃町で漢方の某大手製薬会社の担当者と会食。担当者といっても、大学時代の後輩。実際、上海中医薬大学を卒業して、大手の製薬会社に勤めている人が少なくありません、こういう中国で勉強してきた我々日本人留学生の卒業生ネットワークも、徐々にできています。

中国の中医大学で勉強した中国人が、日本に留学し、日本で仕事して帰化するというパターンはよく見かけますが、逆に中国の大学で中医学を勉強してきた日本人はまだまだ決して多くありません。でも日本に戻ってきて、鍼灸界だけでなく中医学や日本漢方の世界で活躍している人も増えてきています。嬉しい限りです。
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