2014年05月06日

尿道結石予防のために、散歩も大切

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 今朝の上海も良いお天気です。PM2.5も30㎍/㎥前後と良好。
 ぜひ屋外で運動したいところですね。 

 健康診断の結果などを見せてもらうと、意外と石を持っている方がおられます。これから暑くなると、何かと厄介な結石の問題。日常生活からどんな注意ができるか、また中医学や漢方ではどこまで対応出来るか、考えてみたいと思います。

 一般的に、尿道結石は30〜60歳の男性によくみられます。腎臓や尿道、膀胱にできる結石の成分は1種類だけではありません。一番多いのがシュウ酸カルシウムによるもので、全体の8割を占めます。シュウ酸は中国語では草酸。尿に含まれるシュウ酸の半分は飲食と関係があるといわれており、トマト・ほうれん草・セロリ・紅茶・豆腐・チョコレートなどに多く含まれています。これら食品を食べるときはしっかりと熱するだけでなく、カルシウムを多く含む食品と一緒に食べないことも大切です。いわゆる、食べ合わせの問題ですよね。

 ただ、カルシウムの摂取量を減らしたらよいかと言えば、むしろ逆です。もしカルシウムの摂取量がすくなすぎると、腸でシュウ酸塩の吸収が促進され、逆に骨からカルシウムが流失し、結石ができやすくなってしまいます。よって、一定量以上のカルシウムの摂取は結石予防に関しては必要といわれています。適度にチーズやヨーグルト、小魚を摂取することが必要です。

 そのほか、尿酸結石で関係してくるのがプリン体の問題。ビールなどのアルコール類や、濃いお茶・コーヒーなども注意する必要がありますし、動物の内臓や、とくに中国での飲食では火鍋などスープ類には要注意。また豆類や菌類にもプリン体を多く含む物があります。一般に、肉類を多く摂取すると尿が酸性に傾きやすくなるため、野菜などアルカリ食品を食べることが大切です。

 塩分についても注意が必要。尿中のナトリウムが増加することで、カルシウムの排出量も増えるからです。

 ただ、なんといっても水分は特に汗が多くなる夏場はしっかりと摂取したいことろです。一般に、1日の尿の量が1リットル以下だったら結石のリスクが高まり、逆に2リットル以上だったら下がります。そうなると、1日2リットルぐらいの水は必要になります。ただし、甘い飲用水は糖分の影響で尿中のカルシウムの量を増やしてしまいますのでダメです。お茶類では麦茶、もしくは普通の水でいいと思います。また、夜中トイレに行くことがある場合は、尿が濃縮されるのを防ぐためにこまめに水分をとる必要があります。

 さて、中医学・漢方などで保守的な治療法をする場合、一般に結石の大きさが8〜10ミリ以下で、尿管などを塞いでいなければ適応症で、生薬だけで対応出来ることが多いです。結石の排出を促進する方向で処方します。もちろん、食生活の見直しも大切で、繊維質のものを食べることで腸でのカルシウムの吸収を抑制します。また、マグネシウムを含む食材を食べることで、シュウ酸とマグネシウムを結合させて腸からの吸収を減らすことも必要です。また、柑橘類も結石予防にはよいとされています。そのほか、中医学では山査子などもよく使います。

 一方で、近年の米国・ワシントン大学の研究で、閉経後の女性8.4万人を対象としたデータでは、家事を含めた運動が腎臓結石予防に有効であると発表しています。たとえば、毎週1時間ジョギングをするか、毎週3時間散歩をするだけでも、腎臓結石のリスクを31%も減らすことができるようです。

 結石の予防のためには、飲食の問題と運動、そして水分摂取が大切ですね。


おしらせ

posted by 藤田 康介 at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脈案考察